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油団
「油団〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
油団の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒百合」より 著者:泉鏡花
、中腰で洋燈の火屋を持ったお雪の姿を鮮麗に照し出した。その名残に奥の部屋の古びた
油団が冷々と見えて、突抜けの縁の柱には、男の薄暗い形が顕われる。 島野は睨み見....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
びさ》している。 指された辺《あたり》を源内先生が眼で辿って行くと、床に敷いた
油団《ゆとん》の端が少しめくれ、その下から紙片のような白いものが覗出《のぞきだ》....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
す。後者はよく「岐阜団扇」の名で通りました。漆塗の紙を用います。今に流行ませんが
油団も和紙のものとして忘れ難い品であります。何枚も紙を貼り合せ油または漆をひきま....