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油薬
「油薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
油薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
中の水液をふりかぶったかと思うと、泥斎の覚悟また壮烈です。 「これこそ南蛮渡来の
油薬、とくとごろうじませい」 叫びつつ火打ち石取り出して、五体かまわずに切り火....
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
声をふり絞って、どうしても繃帯に触らせませぬ。青眼先生は仕方なしに、薬籠の中から
油薬を出して、繃帯一面に浸《し》ませて、こうやっておけば直《すぐ》に痛くないよう....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
の跡片付に出ていた女学校の下級生だが、顔から全身へかけての火傷や、赤チン、凝血、
油薬、繃帯などのために汚穢な変貌をしてもの乞の老婆の群のよう。 壁ぎわや太い柱....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
らへ」 「ご免なすッて下さい」 脇差を取り、裾を払って、銀五郎もズッと入った。
油薬の香が蒸れてプーンと鼻を衝つ。 ここまで来る間に、使いの由造から、すッかり....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、足は豆腐のように膨れて来る気持がする。 こういう家伝の薬がありますとか、この
油薬をつけてごろうじませとか、旅籠の者はいろいろ療法を講じてくれるが、武蔵の足は....