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治る
「治る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
治るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の私の隠れ家に詰め切って、それはそれは親身になってよく尽してくれ、私の病気が早く
治るようにと、氏神様へ日参までしてくれるのでした。 ある日などは病床で香織から....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
へ水を置き、 (女中、そこいらへ見物に、) と言った心は、穴を圧えて、宗山を退
治る料簡。 と出た、風が荒い。荒いがこの風、五十鈴川で劃られて、宇治橋の向うま....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
、忠義がった侍が居てな、御主人の難病は、巳巳巳巳、巳の年月の揃った若い女の生肝で
治ると言って、――よくある事さ。いずれ、主人の方から、内証で入費は出たろうが、金....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
ばかり、丼に一杯吐いたか吐かぬじゃ。大したことはねえての、気さえ確になれば整然と
治る。それからの、ここは大事ない処じゃ、婆も猫も犬も居らぬ、私一人じゃから安心を....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
しく、お雪はあたかも誓うがごとくに、 「きっとあの私が生命に掛けましても、お目の
治るようにして上げますよ。」と仇気なく、しかも頼母しくいったが、神の宣託でもある....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
、こそこそいうのが聞えました。 嘲るように、 (病人なら病人らしく死んじまえ。
治るもんなら治ったら可かろう。何んだって愚図ついて、煩っているんだ。) と赭顔....
「誓之巻」より 著者:泉鏡花
ります。」 いいなおしたる接穂なさ。面を背けて、 「治らないことはありません。
治るよ、高津さん。」 高津は勢よく、 「はい、それはあなた、神様がいらっしゃい....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
わ。……おや。」 驚きて、 「あら、泣くんじゃアありません。何ともないよ、直ぐ
治るから往来で何のこッたね、あら、泣かないでさ。」 と小腰を屈めて、湯に行きし....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
とで気がつくと、女|連は、うわさのある怪しいことに、恐しく怯えていて、陰でも、退
治るの、生捉るのとは言い憚ったものらしい。がまあ、この辺にそんなものが居るのかね....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
た。 「別嬪。」 「あれ、天……狗……さん。」 「しかり、天狗が承合うた、きっと
治るぞ。」 道中皺の手巾で、二人の頭も顔も涙も一所くたに拭いてやりつつ、 「す....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
やが、その医法をも超越して、(時々むずかしい事をいいます。)気違が何や……癩でも
治るがに。胃腸なぞはそりゃに、お茶の子じゃぞ。すぐに一灸で、けろりとする。……腹....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
でありまする。 「そりゃ何しろとんだ事だ、私は武者修行じゃないのだから、妖怪を退
治るという腕節はないかわりに、幸い臆病でないだけは、御用に立って、可いとも! 望....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
で事実であった。ではこの事実をどう説き明かすか。それはゼムリヤ号の煙が、もう少し
治るのを待たねばならない。 第一報飛ぶ 若きハリ・ドレゴは、折角こうして怪奇き....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
が医師の俊良。 「なに毒殺なんどと、その様な事があるものか。正しく物中で、直きに
治る。さ、さ、この薬を一服」 何やら、粉薬を出して、苦しむ智栄尼の口中に割り込....
「古事記」より 著者:太安万侶
の上に輾《ころが》り※《まわ》つたなら、お前の身はもとの膚《はだ》のようにきつと
治るだろう」とお教えになりました。依つて教えた通りにしましたから、その身はもとの....