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治療
「治療〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
治療の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
ちょうず》に起きた娘が見つけてあまり不便《ふびん》さに抱いて寝てやった。
さて
治療《りょうじ》となると例のごとく娘が背後《うしろ》から抱いていたから、脂汗《あ....
「幸運の黒子」より 著者:海野十三
》ったりの不運だった。 いや、それよりも差し当たり大問題なのは、あと四十九回の
治療代をどうして捻出《ねんしゅつ》すべきかということだった。 これが五年前なら....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
年姉が、眼病――むしろ目が見えぬというほどの容態で、随分|実家の医院においても、
治療に詮議を尽したが、その効なく、一生の不幸になりそうな。断念のために、折から夫....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
まり肛門にラジウムを差し込んであるんだから、ご不浄へは行っちゃいけないのよ」 「
治療中だからなのねェ」 「それもそうだけれどサ、もし用を足している間に、下に落ち....
「火星探険」より 著者:海野十三
かった。人数が倍にふえたから、食糧は半分の日数しか持たないし、それにお医者さまに
治療費を払ったので、残りのお金もとぼしくなった。とにかくこれからはお互いに倹約し....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
う外ありますまい。今申した例は、偶然の機会が、それを癒したのです。医師が計画した
治療法ではない」 「なるほど」 「ですから、あなたの場合でも、もし運がおよろしく....
「火薬船」より 著者:海野十三
返事があった。 “ゼヒ分譲タノム。量ノ如何ヲ問ワズ、本船ニ壊血病多数発生シ、ソノ
治療用ニアテルタメナリ” ノーマ号は、壊血病患者がたくさん発生しているから、ぜ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
救護隊が山をのぼって来ました。 一彦の足の傷は、本職のお医者さまが見てすぐさま
治療してくれました。かなり出血があり、そして足首のところで骨がはずれているという....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
すべて日本に優るといえども医術だけは漢方に及ばず、ただ洋法に取るべきものは熱病の
治療法のみなりとて、彼の浅田宗伯を信ずること深かりしという。すなわちその思想は純....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
れども、人の出入は多いんですから、知らなかったんです。」 「まさか自分の病院で、
治療するというわけにも行かなかったものでありましょう。」 「ははあ、秘密のようで....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
|世三世までも苦しんだ。嫉妬、怨念、その業因があればこそ、何の、中気やかて見事に
治療をして見せる親身の妹――尼の示現の灸も、その効がなかったというもんやぞ、に。....
「妖怪学」より 著者:井上円了
るがごとし。 以上はマジナイと連想との関係を述べたるが、なおここに、マジナイと
治療法との関係を一言せざることを得ず。すなわち、さきにいわゆる心理療法これなり。....
「迷信解」より 著者:井上円了
と相伝えて一村中、老となく少となく歯痛を患うるものあれば、みな争いきたりて老婆の
治療を求むるに、老婆はその都度必ず『油桶ソワカ』を唱えて、よくこれを医治したり」....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
えんを証する語中に、世にまことの毒物なし、その一般に認めて毒物とするものにして、
治療上薬物として用うるものはなはだ多し云々の言あり。政教子これを聞きて曰く、世に....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
そうすると軍事上の判断と甚だ近い結論となるのである。 昭和十四年三月十日、病気
治療のため上京していた私は、協和会東京事務所で若干の人々の集まりの席上で戦争論を....