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「法の力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法の力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ろまん灯籠」より 著者:太宰治
の娘が、釜の中から這って出て来るものとばかり思っていたが、どうもこれは、わしの魔法の力より、もっと強い力のものが、じゃまをしたのに違いない。わしは負けた。もう、....
ぶくぶく長々火の目小僧」より 著者:鈴木三重吉
いと小さな鳩《はと》になって窓からとび出しました。王女はこういうじゆうじざいな魔法の力をもっているのです。これまで、どんな人が番に来ても、みんな王女をにがしたわ....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
したって、まず喜惣以上にはないじゃありませんか。それに――ああまったく、私には魔法の力がついているんじゃないかしら。きっと真相を知らない捜査官達は、死後経過時間....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
して此の一瞬の舞台芸術によって浄化したいと願っている。――一つは大洪水のような司法の力、一つは硝子で作った羽毛のようにまことに脆弱な魂――その二つの間に挿まれた....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
一本のひげがまた小さな糸瓜の胴中にからみついた。 大砲の砲身を針金で捲くあの方法の力学を考えながら、どうなるかと思って毎日見ていた。 いつのまにかつるが負け....
銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
高い建物の出現するのははなはだ突然である。打ち出の小槌かアラディンのランプの魔法の力で思いもよらぬ所にひょいひょいと大きなビルディングが突然現われる。建物は実....
小公女」より 著者:菊池寛
るのは、赤い肩掛をかけた古テエブルと、鞄から出した塵屑とだけでしたが、セエラは魔法の力で、奇蹟が行われたのを見るのでした。ベッキイまで、そこらを見廻していうので....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
、三滴たらしておいて、その水に三どまで、お姫さまをつけて、さて、引き上げると、魔法の力がきれいにはなれて、それからは、ヨハンネスをだいじにおもうようになるだろう....
野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
にのったおかげでした。このむすめはあんまり心がよすぎて、罪がなさすぎて、とても魔法の力にはおよばなかったのです。 どこまでもいじのわるいお妃は、それをみると、....
天下一の馬」より 著者:豊島与志雄
のくさむらに隠れているのでした。何しろ尻尾の先にひどい傷を受けたものですから、魔法の力を失ってしまって、遠い山奥に帰ることも出来ないし、夜になって食物を探しに出....
眠る森のお姫さま」より 著者:楠山正雄
王子はふるえる足をふみしめふみしめ、その前にひざまづきました。 さあ、これで魔法の力もいよいよつきたのでしょう、王女は、ふと目をさましました。そして、なんとも....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
べきことは、またもや他の男に彼女を渡すのではあるまいか。その男は、コスモ以上の魔法の力を所有していて、あのときにためらって鏡を砕き得なかった彼の利己的な不決断を....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
承諾したりしないで、むしろ、故国から永遠に自分を追放したところだろう。しかし、魔法の力をもっているかのように、怪物は、そのほんとうの意図を私に見えないようにし、....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ことになりそうだ。 一般にジャーナリズムに対し、個人の力で、どうにもならない魔法の力があるような迷信がある。清水幾太郎によると、二三の大新聞と、NHKが共謀す....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
は無数の戦車のゴウゴウたる突撃に比すべくもない。雷サマとなって敵城を叩きつぶす魔法の力は空想上の破壊力の限界であったかも知れないが、B29のバクダンや艦砲射撃は....