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法廷
「法廷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法廷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
つ、従容《しょうよう》として検事の席に着きたり。 謹慎なる聴衆を容《い》れたる
法廷は、室内の空気|些《さ》も熱せずして、渠らは幽谷の木立ちのごとく群がりたり。....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ると巻かれたよう。従って、前後を擁した二体の白衣も、天にもし有らば美しき獄卒の、
法廷の高く高き処へ夫人を引立てて来たようである。 扉を開放した室の、患者無しに....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
…なんでも、芝神明の生姜市の頃でしたから、九月の彼岸前でしたかな……刑事部の二号
法廷で、ちょっとした窃盗事件の公判がはじまったんです。 ……被告人は、神田のあ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
免の訳だ。 あっけのないことおびただしい。 裁判所の下の仮監では、この日同じ
法廷で裁判される四、五人の男と一緒にいた。 裁判の始まるのを待つ間、みんなガヤ....
「獄中記」より 著者:大杉栄
れているのだとも話していた。そしてある時なぞは、何かその男のことを非常に怒って、
法廷ですっかり打ちあけてやるのだなどといきごんでいたこともあった。 その後赤旗....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
まに、長い廊下をいくつかまがって、とある大きな部屋へ通された。 そこは、まるで
法廷のような感じのいかめしい部屋であった。大きな長方形のテーブルをかこんで、覆面....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
。ともあれ、そういう条件下の出来事だとすると、これはうまくゆけば、やがてミチミが
法廷に裁かれても、死一等を減ぜられることになろうと思った。それはこの際のせめても....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
した罪人でも、一応は言訳をすることが出来るものをと、お前は無念に思うであろうが、
法廷で論ずる罪は、囚徒が責任を負ってるのだ。 今お前が言訳をして、今日からどん....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
傍の藪でなく、寺の屋根でもなく、影でなく、日南でなく、土の凸凹でもなく、かえって
法廷を進退する公事訴訟人の風采、俤、伏目に我を仰ぎ見る囚人の顔、弁護士の額、原告....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、不利な条件に縛られて居る。われ等はすでに地上の住人でない。かるが故に、人間界の
法廷に於て重きを為すような、証拠物件を提示し難き場合もある。われ等は、只吾等の力....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
にはいって机の前に腰を下ろす。ホントーに「うち」に帰ったような気がする。 僕は
法廷に出るのが大嫌いだ。ことに裁判官と問答するのがいやでいやで堪らぬ。いっそのこ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
わしはまだ経緯度を計ることは出来る、六分儀も対数表も正確に扱うことが出来る。君は
法廷でわしを気違いだと証明することはとうていできまいね」 彼が椅子に倚りかかっ....
「墓」より 著者:秋田滋
ルバタイユと云って、金もたんまり持っていて、なかなか人望もある男だった。 彼は
法廷に立って法の裁きを受けることになった。検事は、かつてベルトランという一軍曹に....
「キド効果」より 著者:海野十三
も犯行を隠しきれるものではない」 「先生。では此の装置を早速大量に製作して全国の
法廷と警察に送られては如何でしょうか。無駄な取調べを廃して、直ぐ事実が判明するわ....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
刑事弁護士の尾形博士は
法廷から戻ると、久しぶりにゆっくりとした気分になって晩酌の膳にむかった。庭の新緑....