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法治
「法治〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法治の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原心中」より 著者:菊池寛
事に関する面白い事件を、材料として大いに取り扱ってもらいたいですな。一体、完全な
法治国になるためには、各人の法律に関する観念が、もっと発達しなければだめです。そ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
々挙げるのは余りに煩わしいから省くけれども、概して支倉に不利なるものが多かった。
法治国に於ては法律の適用が頗る重大な結果を来すので、殊に刑法に於ては個人の利害に....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
較べて、半封建的残滓が社会の基底として政治的に遙かに強く制度化されている日本の、
法治的秩序の良さが、この影響の自由を妨げているのではないかと考えられる。恐らく中....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
、同様にそれぞれの一般的規則を設けることとなった。かくしてついに今日いうところの
法治的支配の基礎が置かれたのである。そしてこの法律を犯さない間は、多少の自由が、....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
り、理念に導かれた人間の道徳的意志が歴史の発展を導き得るとなした。彼は個人主義の
法治国家のかわりに、社会連帯の利害の上に建設せらるべき文化国家の理想をおき換える....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
戦争がある種の効能を果してきた如くに、各人の間に於ても、その各人の争いが、今日の
法治国の秩序をきずいてきたのであった。 国際間に於ては、単一国家が平和の基礎で....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
はクリゴトを述べるばかりで、ウダツがあがらぬ習いである。 現代とても同じこと、
法治国、文明開化のオカゲによって一応の秩序は保たれているように見えるが、裏へまわ....
「役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
て規準を与え、彼らの行動をして公平ならしめることを目的とするものである。すなわち
法治主義の根本要求に適応するため官吏の専恣的行動を抑制するために制定されたものが....
「役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
「
法治主義」の研究は、現代の国家および法律を研究せんとする者にとって、きわめて大切....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
たるべし」これが近代人一般の国家社会に対する根本的要求です。そうして、いわゆる「
法治主義」は、実にこの要求から生まれた制度です。
法治主義というのは、あらかじ....
「荘子」より 著者:岡本かの子
的理想主義を承けて孟子は人間性善説を提掲した。これに対して荀子は人間性悪説を執り
法治論社の一派を形造った。墨子の流れを汲む世界的愛他主義が流行るかと思えば一方楊....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
てゆきます。この平等思想が裁判制度の上に現われたのは何かというと、それはいわゆる
法治主義です。
法治主義はこれを最もひらたくいえば一種の物差しのようなものです。あ....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
ることができないからである。 四 この点で先ず第一に気づくことは、現代の国家が
法治主義的にできており、裁判はもとより行政一般が
法治主義的に行われていることであ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
は何者だろう? 何をしゃべっているのだろう? どんな役所の者なのだろう? おれは
法治国に住んでいるのだし、国じゅうに平和が支配しているし、すべての法律は厳として....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を尚ぶが、我らの守る処は道である。政治上に於て我らは徳治を理想とするに対し彼らは
法治を重視する。道と力は人生に於ける二大要素であり、これを重んじないものはない。....