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法理
「法理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法理の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
たり。この論派はあえて国富の必要を知らざるにあらざれども、その淵源はおもに近世の
法理学にあるがゆえに、自ら権義の理を重んずるの傾きあり。吾輩は加藤弘之氏、箕作麟....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
に依って法律継受の経路の一端を窺うことは出来るであろうと思うのである。 四九
法理学 明治三年閏十月の大学南校規則には「法科理論」となっている。あまり悪い名....
「科学論」より 著者:戸坂潤
ばならぬ。――法律学や国家学も亦略々同様な対哲学関係を持っている*。今日の市民的
法理学や国家理論やが、哲学的意識を抜きにして意味を有たないことは、今更説明を必要....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
践的・過程的)総合・統一こそ、相対性原理の精神であった。――相対性理論は全く弁証
法理論である。 物理学は相対性理論によって、一定の非弁証法的――吾々は夫を形而....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
けないぞ、という有難い家庭的な教訓でなければならない。 法律が道徳に基くという
法理学者の説は本当である、それから、道徳は修身だという倫理学者や教育学者の説も本....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
だ令嬢のメガンはウィイン法学雑誌の「羅馬私法における売買契約の責任範囲とその近代
法理思想に及ぼせる必然的投影の価値・並びに以上の歴史的考察」の論文を大ジャズバン....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
り仮装幀なのですが、日本評論社で分冊を出していないので、もし御注文の刑法、民法、
法理学をあつめようとすれば、三十何冊かをとってその中から集めて綴りなおすというこ....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
は、勿論あり得る筈はない。左右田哲学も経済学と無関係ではなかったし、新カント派の
法理哲学に食いついたのは法学者であったのだ。そういう形で科学者特に社会科学者は、....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
た母をして殺人の罪責を免れしめるがために、裁判官はしばしば monstrum の
法理を応用したといわれています。 ローマでは、たとえ人間の腹から生まれたもので....
「親鸞」より 著者:三木清
も無理があるところから、右のいわゆる三願転入の文を、歴史的事実とは関係なく純粋に
法理的に解釈しようとする者がある。言い換えれば、右の三願転入の文を純粋に論理的に....
「新たに法学部に入学された諸君へ」より 著者:末弘厳太郎
法学教育の内容は、主として法律諸部門に関する所謂解釈法律学的の教育である。無論、
法理学のように法律に関する哲学的考察を目的とする講義も行われているし、また法制史....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
づくようにはほとんどならなかったのは勿論、現行法の講義と同時にローマ法、法制史、
法理学、外国法等の講義を与えられても、それと現行法の講義との間にどういう開係があ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
ならぬ。芸術の上乗なるものは、快楽主義や功利主義を超越したものである。 八
法理論
法理について一言すれば、
法理はやはり哲学的に根本原理によって解釈さるべ....
「猿の図」より 著者:三好十郎
、文化人には、非常に大きな責任があるのである。であるのに、今言ったような古くさい
法理論でもって責任を回避しょうとするのは、ですね、かかる論をもって国民全体にアユ....
「東西相触れて」より 著者:新渡戸稲造
るに当って、勿論国家の斡旋は欠くべからざる条件であるが、これは寧《むし》ろ形式、
法理の上のことであって、事実上、精神的にこの目的を遂行するには高き人道の立場ある....