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「法華堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法華堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
元年の六月、前将軍|頼経を立てようとして事|覚れ、討手のために敗られて、一族共に法華堂で自害した三浦|若狭守泰村という人の名なぞも出て来た。 「ホ。半蔵さん、御....
」より 著者:田中貢太郎
処には、曇ってどんよりとした夜には陰火がとろとろと燃えた。 高知市の北になった法華堂と云う山の方から飛んで来る陰火は、新しいおろしたての草履の裏に唾を吐いて、....
源氏物語」より 著者:紫式部
ものではなさそうである。 源氏は夕顔の四十九日の法要をそっと叡山《えいざん》の法華堂《ほっけどう》で行なわせることにした。それはかなり大層なもので、上流の家の....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
で総彫り物総金の立派なお宮が建っていました。その前の崖の上が清水堂、左に鐘楼堂。法華堂、常行堂が左右にあって中央は通路を跨いで橋が掛かり、これを潜って中堂があり....
寺じまの記」より 著者:永井荷風
うちん》をつるした堂と、満願稲荷《まんがんいなり》とかいた祠《ほこら》があって、法華堂の方からカチカチカチと木魚を叩く音が聞える。 これと向合いになった車庫を....
法然行伝」より 著者:中里介山
で、津戸三郎の処へ御教書が下った。為守は、浄勝房、唯願房等の念仏者を連れて鎌倉の法華堂の前の二棟の御所という南向きの広廂《ひろびさし》に参っていると、津戸の郷内....
私本太平記」より 著者:吉川英治
六波羅の獄へと、日々捕虜がつづいて行く。 この前後、恒性は、山城の国|鶏冠井の法華堂にかくれ、日蓮宗の日像のもとで、名も大覚と変え、一法華行者となって、機をう....