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法螺吹き
「法螺吹き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法螺吹きの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
とどんな関係があるのか、私にはどうしてもわからなかった。
デュパンの様子には|
法螺吹き《シャルラタヌリー》のようなところはちっともなかった。「じゃあ説明しよう....
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
吐《つ》くもんだ。世の中に何が一番|法螺《ほら》を吹《ふ》くと云って、新聞ほどの
法螺吹きはあるまい。おれの云ってしかるべき事をみんな向《むこ》うで並《なら》べて....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
の殿下さまだって不敬ですわ」
「そうね」
「殿下さまでも利《き》かないでしょう。
法螺吹きもしようがないから、とても私《わたし》の手際《てぎわ》では、あの地蔵はど....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
れは皆わたしのものなのですから、―― 第一の盗人 嘘をつけ! 第二の盗人 この大
法螺吹きめ! 三人また喧嘩をしようとする。 王子 待て待て。たかが古いマントルや....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
俺に召しとられるおそれがあると思って、そんな嘘を言っているのだろう」 と、自身
法螺吹きだけに、直ぐ邪推した。すると、 「莫迦! 坊主頭の貴様の前で嘘を言うても....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
おっしゃって、あたしが微笑んで首肯くと、いやお前は僕を馬鹿にしている、お前は僕を
法螺吹きだと思っているのに違いない、お前は僕を信じないからだめだ、こんどは、ひど....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
てあいつらと一緒に海へ行くのは尻込みしたろうよ。ところでだ、ほんとのところ、己は
法螺吹きじゃねえし、お前の見てる通り己は仲間を仲よくさせているが、己が按針手だっ....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
に、次々に亡ぼされて了った。 六国を亡ぼしたのは、秦では無くて、成上がり者の、
法螺吹きの、便乗家の、口舌の雄ばかりで真理の把持者で無い蘇秦と張儀という縦横家だ....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
寄っていって、じろりと横目で睨んで「ああ、こいつは気ちがいだよ」とか、「こいつは
法螺吹きだよ」とか決めてしまう。相手の額に、どんなレッテルを貼っていいかわからな....