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法術
「法術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法術の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ってくる。』 野蛮な自然民はこの有力な精霊を魔法によって動かそうと試みる。その
法術にかけては玄人であるところの医者または僧侶が他の人間には手の届かない知恵をも....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
輩と交わりて注目を惹ける折柄、エクセター教区監督を誹謗し、目下狂否の論争中なる、
法術士ロナルド・クインシイと懇ろにせしため、本日原籍校に差し戻されたり。然るに、....
「種梨」より 著者:田中貢太郎
たので葉のついたままの樹を肩にしてしずかに往ってしまった。 初め道士があやしい
法術をおこないかけた時、村の男も皆の中に交って頸をながくして見ていたので、あきな....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
でない。聞くところによると、四明山の頂上に鉄冠道人という人があって、鬼神を鎮める
法術を能くするというから、それを尋ねて頼んでみるがよかろうと思う」 そこで、大....
「悟浄出世」より 著者:中島敦
数十の弟子たちも、口にすることといえば、すべて神変不可思議《しんぺんふかしぎ》の
法術のことばかり。また、その術を用いて敵を欺《あざむ》こうの、どこそこの宝を手に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことであるが、その修験者は稲荷《いなり》とも関係があって、よく狐を遣《つか》って
法術を行うということであります。飯綱の
法術は人を惑わすものであるというところから....
「成仙」より 著者:田中貢太郎
はなまなまと血がついていた。周は驚き懼れて気絶しそうにしたが、やがて、それは成の
法術で幻を見せたではあるまいかと疑いだした。成は周の意を知ったので、 「嘘か実か....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
でない。聞くところによると、四明山の頂上に鉄冠道人という人があって、鬼神を鎮める
法術を能くするというから、それをたずねて頼んでみるがよかろうと思う」 そこで、....
「葛の葉狐」より 著者:楠山正雄
入れて置いたものかも知れません。どうか軽々しくお信じなさらずに、一|度わたくしと
法術比べをさせて頂きとうございます。もしあの童子が負けましたらば、それこそ詐欺師....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
躪っているばかりではなく、推摩居士は竜樹の再身と称して、諸菩薩の口憑や不可思議な
法術をも行い、次第に奇蹟行者の名を高めるに至った。しかも、それ等一切の行を御廉一....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
長は市長の友で市長の家の案内を知り抜いているから好都合だった訳さ。そこで彼奴らは
法術で――いわば一種の呪縛だね。園長の意志を縛ってしまって、彼奴らの意志を代わり....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
伝ビラにあったね。山伏の根本道場のキザハシでストリップをやるのさ。役の行者以来、
法術によって何でも祈りだすのが山伏というものさ。 吉野山に立って北方を見ると、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
切支丹の十字に対して、一方は真言の九字の印をきるという。まア、真言といえば山伏の
法術も真言の秘法の如くではあるが、山伏は九字は切らんな。真言と云い、九字をきると....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
そうして詳細の地図を持ち、目欲しい城の繩張絵図、こういうものを持っていた。 「平
法術」も必要であった。(即ち平日喧嘩の場合に、特に用いる術として、伊藤伴右衛門高....
「港の妖婦」より 著者:田中貢太郎
の家族も伴れて来ていっしょにおれと云っても、 (いや、また御厄介になります、私の
法術は若旦那のお気に入ったように思われますから、そのうちにお教えします、しかし、....