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法談
「法談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法談の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
の輪回《りんね》しないという理由《わけ》はないんで、なんかんと申しますると丸で御
法談でも致すようで、チーン……南無阿弥陀仏といい度《たく》なり、お話がめいって参....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
た。それから明治十四年に我輩がこの学科を受持つようになって考えてみると、仏家に「
法談」という言葉もあって、「法論」というと、何だか御談義のようにも聞えて、どうも....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
るので、講師はこころならずもひき留められて、かれらと共に供養の式を営み、あわせて
法談を試むることになった。
法談が終って、衆僧がみな午飯を食いはじめると、たちまち....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ストンの『三位一体と化身に関する古文集覧』および一八四五年版コルリーの『ラチマー
法談集』より抄し置いたものに、得意の法螺を雑えたので、すべてベイコン卿の言の通り....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
先頃奥様が卒去になって、早くどうか嫁をと云うので、処が浄善寺へ私がお藤を連れて御
法談を聞きに参った其の折に御覧なすって、強て貰いたいと仰しゃるので、他の者では厭....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
険悪になる一方だと聞いて、はっと驚いた。今日は、弟子たちを相手に行なう常例の晩の
法談さえできなかったとのことである。いつもは晩の勤行の後、安らかな眠りにはいる前....
「法然行伝」より 著者:中里介山
出で、大床にいた処を蔵俊僧都が何と思ったか明り障子をあけて内へ招き入れて対面し、
法談に時を移した。宗義に就て不審を挙げられると僧都にも返答の出来ないようなことが....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
日蓮宗の阿仏坊日満は、本間入道の帰衣ふかい僧で、この僧だけは、流人資朝の幽所へ、
法談に行くことも、入道から、自由にゆるされていたものだという。 「なに、資朝卿の....
「山の人生」より 著者:柳田国男
一向にそんな覚えがないとある。ただしもとこの寺に一匹の狸がいて、夜分|縁先にきて
法談を聴聞していたが、のちに和尚の机の上から石印を盗んでいずれへか往ってしまった....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
であった。人によってはまたこれと反対に、何でもかでも昔話と言えば、すべて説教僧が
法談の資料に、持ってあるいて残して行ったものと、思っている者もあるらしいが、これ....