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「法身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法身の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道祖問答」より 著者:芥川竜之介
が肉身は、三身即一の本覚如来《ほんがくにょらい》、煩悩|業苦《ごうく》の三道は、法身般若外脱《ほっしんはんにゃげだつ》の三徳、娑婆《しゃば》世界は常寂光土《じょ....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
ながら空谷の跫音のごとくに、心の耳に響いたのでした。昔から仏教では、この一句を「法身偈」または「|縁起偈」の語を聞いて、仏教に転向したわが舎利弗こそ、実に解空第....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
恵ノ覚スル所ニ非ズ、謂《いわ》ク、菩薩ニ依ッテ初ノ正信ヨリ発心観察シ、若《も》シ法身ヲ証スレバ少分知ルコトヲ得、乃至菩薩|究竟地《くきょうち》ニモ尽《ことごと》....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ありません。 とうとう、近づきかねたお松は、いったん瑞巌寺の外へ出てしまって、法身窟のあたりの小暗い杉の中を歩み歩み行きました。 「どうも仕方がない、あの桶屋....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
見ようにも見られない陀羅尼の奇蹟だからで御座います。 ある金剛菩薩の歴然とした法身の痕跡を残して、高名な修法僧は無残にも裂き殺され、その側に尼僧の一人が、これ....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
である、我所説の法以て汝が師と為せよ」といわれた。自分の肉身、即ち親身は滅しても法身は常住である、肉としての自身は亡びても法としての自身を大切にせよと言われたの....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
人にして生死をまぬかれたり。仏の生死は仮りに生死を示現したり」などと言うて、仏に法身報身化身の三種のあることを解するようになるのです。またもしそうでないと答える....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ひとまず納得することにしてあります。理法として存在する仏陀であるが故に、これを「法身の仏陀」と言います。 私たちが、もし仮りに、この宇宙の生命を全部受け容れて....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、拙僧は拙僧。――拙僧が槍は、いたずらに、諸人に勝たんためではおざらぬ。槍の中に法身を鍛錬しているこれは一つの仏行でござる。余人との試合は、好むところでおざらん....