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法鼓
「法鼓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法鼓の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
んが叡山《えいざん》に登って叡山を知らぬはこの故である。 過去は死んでいる。大
法鼓《だいほうこ》を鳴らし、大法螺《だいほうら》を吹き、大法幢《だいほうとう》を....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
雨もあがった。松雲は夜の引き明けに床を離れて、山から来る冷たい清水に顔を洗った。
法鼓、朝課はあと回しとして、まず鐘楼の方へ行った。恵那山を最高の峰としてこの辺一....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
として来たような人が松雲だ。毎朝早くの洗面さえもが、この人には道を修めることで、
法鼓、諷経等の朝課の勤めも、払暁に自ら鐘楼に上って大鐘をつき鳴らすことも、その日....
「夏目先生の追憶」より 著者:和辻哲郎
目が初まる。田舎の事とてあたりは地の底に沈んで行くように静かである。あ、はるかに
法鼓の音が聞こえて来る。あの海べの大きな寺でも信心深い人々がこの夜を徹しようとし....