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波除
「波除〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
波除の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
も御逝去《おなく》なりと承りましたが嘸《さぞ》御愁傷で、七日《なぬか》の朝築地の
波除杭《なみよけぐい》の処へ土左衛門が揚ったと云うので、私《わたし》も思わずお筆....
「ダルマ船日記」より 著者:山之口貘
湾内としては相当に荒れているらしく、唇からしきりに煙草の煙をひきちぎる風だ。波は
波除けにあたり飛沫を高く浴びせかけている。 大森沖である。三十馬力の小蒸汽に曳....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
女房方のため、特に艫寄りへ、小さい板囲いを設らえおけ。またお座所には夜具も入れ、
波除けを忘れるな」 などと何かの指図に、忙しげな姿だった。 ところへ、道誉の....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
弦之丞は阿州屋敷へそれとなく目をつけ初めた。ところで、今日も安治川尻から何気なく
波除山の裾へ来たところで、偶然、源内の住居を覗いた訳であった。 かいつまんだ話....