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泥仕合
「泥仕合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
泥仕合の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
為で最も不徳を極めた者は、利口不食《きくちくわん》ではなく破廉恥漢なりと呼ばれた
泥仕合の総大将である 中にはイクラか真面目な者もないではないが、概して円本の著訳....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
縄を持って来い」 むやみに気が強いので、半七も持て余した。もうこうなれば忌でも
泥仕合いをするよりほかはない。この雪あがりに厄介だとは思ったが、多寡が遊び人ひと....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
った憎悪と愛着の念が、彼を一種の不健康な慾情に駆り立てたからで、お互いに肉情的な
泥仕合いに爛れているのであった。 その夜も庸三は少し不機嫌になっていたが、どう....
「旅愁」より 著者:横光利一
ンとポルトガルとの闘争時代だから、どっちも罪の擦りつけ合いをした結果が、悪宣伝の
泥仕合になったのさ、何もカソリックそのものの精神は悪くはないよ。もし日本にカソリ....
「一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
百ドルから七十ドルに切り下げる恐慌に対して、利害の衝突する二つの資本主義国家間の
泥仕合的排外主義に対し、ピオニイルの養成にも熱誠を示すというようなのでは決してな....
「ニッポン三週間」より 著者:宮本百合子
のだ。 ――だからね、 自分はその知人に説明した。 ――これをただ、仲間の
泥仕合という風に嗤うのは間違いだ。まして、読んだでしょう? 中村武羅夫が朝日で云....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
めるのが大切であると同時に善いことを勧めるのもなおさら肝要である。議会でも暴露の
泥仕合にのみ忙しくして積極的に肝要な国政を怠れば真面目な国民は決して喜ばないであ....