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「泥炭地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

泥炭地の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
にまざまざと残っている一枚がある。それは八号の風景にかかれたもので、軽川あたりの泥炭地を写したと覚しい晩秋の風景画だった。荒涼と見渡す限りに連なった地平線の低い....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
漠たる草地一面|霜枯れて、六尺もある虎杖が黄葉美しく此処其処に立って居る。所謂|泥炭地である。車内の客は何れも惜しいものだと舌鼓うつ。 余放吟して曰く、 泥....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
らの国で自然の慈母の慈愛が案外に欠乏していることであった。洪積期の遺物と見られる泥炭地や砂地や、さもなければはげた岩山の多いのに驚いたことであったが、また一方で....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
来た時は護衛の警官が十二人もついて来たりした。スコットランドへ旅行して鳶色をした泥炭地の河水の泡に興味を感じて色々実験をしたのもこの時代のことであった。 家産....
不在地主」より 著者:小林多喜二
つ払下げてしまっていた。「入地百姓――移民百姓」は、だから呉れるにも貰い手のない泥炭地の多い釧路、根室の方面だけに限られている。 「開墾補助費」が三百円位出るに....