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洋字
「洋字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
洋字の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
ぜん》としました。そのレッテルは、爪で半分以上も掻《か》きはがされていましたが、
洋字の部分が残っていて、それにはっきり書かれていました。DIAL。 ジアール。....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
は五六|頁《ページ》纏《まと》めて綴じ込んだのもある。大抵は西洋紙である。また西
洋字である。甲野さんは一と目見て、すぐ机の上へ重ねる。中には半行も読まずに置き易....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
、もうこの上は調べようがない。そこで、注音字母では一般に解るまいと思って拠所なく
洋字を用い、英国流行の方法で彼を阿 Quei と書し、更に省略して阿Qとした。こ....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
のを待つのである。その日の朝牛乳と共に女中の持って来た郵便物の中に、番地も宛名も
洋字で書いた一封があったので、何心なく手に把《と》ると、自分へ宛てたもので、その....