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洒落た
「洒落た〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
洒落たの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
……きみたちは知るまいなあ。――むかしここいらで、小学校へ通うのに、いまのように
洒落た舶来ものは影もないから、石盤、手習草紙という処を一絡めにして……武者修行然....
「六日月」より 著者:岩本素白
、仕出し屋、料理屋なども有る様子で、入口は狭いが普通の宿屋とは違った、奥深そうな
洒落た構えの旅館がぽつ/\見える。歩いて行くうちに、何処かで稽古でもして居るらし....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
それも、見たこともないような立派なナイフだった。見るからに婦人持らしい華奢な形で
洒落た浮彫りのある象牙の柄には、見れば隅の方になにか細かな文字が彫りつらねてある....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
一体何千軒あるか判らない。 牛の脊髄のスープと云ったような食通を無上に喜ばせる
洒落た種類の料理を食べさせる一流の料理店から葱のスープを食べさせる安料理屋に至る....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ん。人の話を聞くと、あの家もまだ当今のような立派な建物ができない昔には、なかなか
洒落たお邸で、この並木通りの名物だったそうでしたが、今じゃあもう何年となく空家同....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
いられない。 「えゝ、撲ろうが殺そうが俺の勝手だ。この阿魔はおれの女房だ。」 「
洒落たことをお云いでない。おまえさんは誰を媒妁人に頼んで、いつの幾日に家のお金を....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
屋髪結床の噂」がやはり流行するらしい。巴里にはバジン・テアトル(芝居風呂)などと
洒落た名前を付けた湯屋もある。 三 円朝の旅日記 次は「塩原多助一代....
「一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
ーリという町にきてはじめてこの話が起る。 そこの宿は、ホテル「|風の宮」という
洒落た名であったが、部屋は、Apadravya という裏町に向いて汚い。 露台....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、本館の左端と密着して建てられていて、造園倉庫という掛札のしてある、シャレイ式の
洒落た積木小屋から始まっている。また、もう一つの方は全長二十六、七センチほどで、....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
往きはよいよいの、中風のような武芸者が相手だが、帰りは怖い雷様を道連れとは、ても
洒落た道中かな。えいと叫べば、はや五体は宙を飛んで行く。ぐんぐん登れば雷様を下に....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
しては気の利いた寝床だ。洒落ている。洒落ているといえば、宿なしとは見えぬくらい、
洒落た服装である。渋く垢ぬけているのだ。 更に垢ぬけているといえば、その寝顔は....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
に見ただけであった。 「俗名惚草という奴だ。採った薬が惚れ薬だ。アッハッハッハッ
洒落た花だろう。茶の中へ垂らして飲ませるのさ。間違い無く女が惚れる。お望みなら分....
「骨董」より 著者:幸田露伴
この高慢税を納めさせることをチャンと合点していたのは豊臣秀吉で、何といっても
洒落た人だ。東山時分から高慢税を出すことが行われ出したが、初めは銀閣金閣の主人み....
「少年時代」より 著者:幸田露伴
たので、仏檀神棚なども、それでしたから家不相応に立派でした。しかし観行院様はまた
洒落たところのあった方で、其当時私に太閤が幼少の時、仏像を愚弄した話などを仕てお....
「ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
も生きている。実は植物も動物もおなじものサ。婦人の手が触れると喜ぶなんかんという
洒落た助倍の木もある。御辞宜を能くする卑劣の樹もある。這ッて歩いて十年たてば旅行....