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「洗濯板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

洗濯板の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鉄鎚」より 著者:夢野久作
髪毛《かみ》と髯《ひげ》の中から、血走った両眼をギョロギョロと剥《む》き出して、洗濯板みたいに並んだ肋骨《あばらぼね》を撫でまわしてゼイゼイゼイゼイと咳《せき》....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
瑠美子と、縁側で翫具を並べて遊んでいた。細かい人形、お茶道具、お釜に鍋やバケツに洗濯板、それに色紙や南京玉、赤や黄や緑の麦稈のようなものが、こてこて取り出された....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ら三十五六の。それが頭がクルクル坊主じゃ。眼玉落ち込み歯は総入歯で。痩せた肋骨が洗濯板なる。着ている布子が畑の案山子よ。足に引きずる草履と見たれば。泥で固めたカ....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
ベタが古新聞のゴト折れ曲って、唇の周囲が青黒う変って、水を遣っても口を塞ぎます。洗濯板のようになった肋骨を露出いてヒョックリヒョックリと呼吸をするアンバイが、ど....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
もあやまっても頑として聴き入れないようであります。眼玉が灰落しのように凹み、胸が洗濯板のようになって、怨み死にに死ぬまでもであります。 鼻の表現の影響の深刻さ....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
》の重さにも耐えないというように、いつも、がっくりと首をたれている。 横腹には洗濯板のように助骨《あばらぼね》があらわれ、息をするたびに、波のようにあがったり....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
斧《アックス》、左手には薬鑵、それでも足らずに首からは望遠鏡と肉ひき機械を吊し、洗濯板のように、高低ただならぬ凍った波頭の上を、漂うごとく流るるごとく、寒風の中....