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洞察
「洞察〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
洞察の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れた観測の天才をもっていかに骨を折ってみても、理論上の問題に対して明晰で偏見なき
洞察力が伴わなければ、比較的つまらない結果しか得られないものだということは、この....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
うも現場に居合わせた自分の身が不安でならないので、その安全策について、神のような
洞察力を持った「深夜の市長」に教えを乞う必要が感ぜられたからのことだった。 「深....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
像力を以てしばしば私を驚かした。とは言え彼は又あらゆる科学の分野に亙って、周到な
洞察力と異状に明晰な分析的智力を振い宏大な価値深い学識を貯えていた。 私は喬介....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
た。アジアの青年は現代的教育を受けるために、西洋の大学に群がってゆく。われわれの
洞察力は、諸君の文化に深く入り込むことはできない。しかし少なくともわれわれは喜ん....
「火薬船」より 著者:海野十三
ちぎられて、警部モロは、少々はなの先がむずがゆくなった。 「ところで、そのおくを
洞察することが、肝要だて」 アンドレ長官は、モロをほめるのはいい加減にして、急....
「男女関係について」より 著者:大杉栄
倒した。 あの、ちょっとした文章なり顔色なりを見て、すぐさまその人の心の奥底を
洞察することにおいて、まさに天下一品とも称すべき批評家、僕はよくあの男のことをこ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
は神さまの手前でした。あんな素知らぬ顔をして居られても、一から十まで人の心の中を
洞察かるる神様、『この女はまだ大分娑婆の臭みが残っているナ……。』そう思っていら....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
するものは世間に多いが、それ等の中の幾人かが、かかる世相の由って来る所を、奥深く
洞察して世界平和の大計を講ずる資格があるであろうか。霊界の先覚から、『盲目なる哉....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
れどころか、まだまだ観察が不足だと僕は言いたい。若しもあの時、君がもう少し精密な
洞察をしていたならば、屹度君は、驚くべき事実を発見したに違いないんだ。何故って、....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
対手がソレ者と心安だてに頤杖ついて見上げる顔を、あたかもそれ、少い遊女の初会惚を
洞察するという目色、痩せた頬をふッくりと、凄いが優しらしい笑を含んで熟と視め、 ....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
てそのことありという。これ、あに奇怪にあらずや。第三に、その声、よく他人の心中を
洞察し、これを言い当つるに、あやまちなしという。これまた、奇怪といわざるべからず....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
れほど小気味|能く窮所を穿ったものは恐らく先人未言であったろう。二葉亭の直覚力と
洞察力と政治的批評眼とがなければとても書けないものであった。あるいは不満足なる媾....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
う。 こうした根本の性格矛盾が始終二葉亭の足蹟に累を成していた。最一つ二葉亭は
洞察が余り鋭ど過ぎた、というよりも総てのものを畸形的立体式に、あるいは彎曲的|螺....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
抜四百尺ありという。その幅十間、高さ二十間、深さまた二十間、隧内より背面の天地を
洞察するを得るはまことに奇なり。 帽子峰頭暁繋、洞内浮来洞外天。 (帽子のごとき....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の戦闘力を遺憾なく統合発揮するにあり」と述べ(第四百八十)更に「……戦況の推移を
洞察して適時各隊に新なる任務を附与し……自己の意図の如く積極的に戦闘を指導す」(....