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「洪大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

洪大の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
、賑済すること多かりしより、終に追随する者数万に及び、尊びて仏母と称し、其勢甚だ洪大となれり。官|之を悪みて賽児を捕えんとするに及び、賽児を奉ずる者|董彦杲、劉....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
今は甲斐の自然が、人文の上に輝き始める回春期である、甲斐の文芸復興は、恐らくその洪大なる自然の上に打ち建てられるであろう。私は帰朝以来、甲府に二回遊んだが、これ....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
粧飾す時に、薄らと裸体に巻く宝ものの美い衣服だよ。これは……」 「うむ、天の恵は洪大じゃ。茸にもさて、被るものをお授けなさるじゃな。」 「違うよ。――お姫様の、....
鵞鳥」より 著者:幸田露伴
校諸員はもとより若崎のあの夜の心の叫びを知ろうようは無かった。 しかし、天恩|洪大で、かえって芸術の奥には幽眇不測なものがあることをご諒知下された。正直な若崎....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
なからざる可し。賢婦家を興し愚婦家を亡ぼす。一家の盛衰に婦人の力を及ぼす其勢力の洪大なるは、之を男子に比較して秋毫《しゅうごう》の差なし。而《しこう》して其家を....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
ずんば、我が日本は鎖国攘夷病に斃《たお》れたるやも計るべからず。学問の効力、その洪大《こうだい》なることかくの如しといえども、その学者をしてただちに今日の事にあ....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
外国人の骨格たくましきを見てこれに驚き、金《かね》の多きを見てこれに驚き、商館の洪大《こうだい》なるに驚き、蒸気船の速きに驚き、すでにすでに胆を落として、追い追....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
社会的要求の切なる際であったからして、福沢の苦心もむなしからず、その効果は意外に洪大となった。昔から「智恵アリトイエドモ勢イニ乗ズルニシカズ」ということがあるが....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
守るための私の誠意ある処理と、法外な配慮が、まことの太陽としてこの宇宙にあまりに洪大に拡がり、ゆけどもゆけども、おぼろに怪しい一片の雲にすぎぬあなたの毒口の上を....