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活動家
「活動家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
活動家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母」より 著者:芥川竜之介
。」
男は幾分うるさそうに、丸々《まるまる》と肥った、口髭《くちひげ》の短い、
活動家らしい頭を擡《もた》げた。
「この部屋ね、――この部屋は変えちゃいけなくっ....
「或る女」より 著者:有島武郎
「そんな事はもうあなたのほうがくわしいはずじゃありませんか……心《しん》のいい
活動家ですよ」
「あなたは?」
葉子はぽんと高飛車《たかびしゃ》に出た。そして....
「海流」より 著者:宮本百合子
前半だけでねじこまれた言葉、 「そりゃ、おさわがてきぱきしていないから君のような
活動家に不適当なところのあるのは僕もわかるが――」 片手で例の唇の両端をさわり....
「窪川稲子のこと」より 著者:宮本百合子
に益々困難が加わり、「ナルプ」は遂に一九三四年二月解散するに到った。経験に富んだ
活動家を失ってからの仕事は内外とも実にむずかしく、稲子さんも私も全力をつくして階....
「現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
ものでなければならないという一面に傾いた見解がつよくおこった。ある種の文化・文学
活動家たちがこの見解の支援のためにうごかされたことも、職場の文学サークルの分裂が....
「新しい一夫一婦」より 著者:宮本百合子
、まだ個人の感情や個人生活の利害が、階級の感情や利害と一応きりはなされ、ある種の
活動家にとっては別個なもののように考えられ得る時代であったこと、また、プロレタリ....
「共産党とモラル」より 著者:宮本百合子
ある。 市民的なモラルの基準になるこういうことさえも、私たちは本当に純潔な階級
活動家としてまじめに理性的にとりあげていかねばならない。 共産党は外の政党と全....
「辞典」より 著者:戸坂潤
か又共産主義者であるかは、単に言葉の綾に過ぎない。そう彼は云っている。 政治的
活動家としてのディーツゲンはアメリカの社会党のためには忘れることの出来ない恩人で....
「大町米子さんのこと」より 著者:宮本百合子
力のあることと、理論的発展の可能をもつこと、この二つは、欠くことのできない新しい
活動家の資質である。 立候補に決定して、わずか十日あまりであった大町米子さんが....
「解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
物はその托児所の主任※母として働いているひろ子である。ひろ子の良人の重吉は革命的
活動家として検挙され獄中生活におかれている。この小説に描き出されている様々の情景....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
す。 『東日』や『朝日』『婦人公論』、そういうところが、それぞれ婦人の諸分野での
活動家をあつめてグループをこしらえている。そのどれにも入っていません。こういう会....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
に立証することができるだろうか、それがはなはだおぼつかない。問題は、彼もおそらく
活動家なのであろうが、それもきわめて曖昧《あいまい》で、つかみどころのない
活動家....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
ルト聖《セント》マリイでも、ホテリングは模範的な教会員であり、伝道事業の献身的な
活動家だったし、其の後一時カルカスカ郡 Kalkaska の奥へ隠棲して百姓をし....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
みようとする。それで彼等には十分なのだ。 あらゆる色合の不平家の群が、こうして
活動家の列の中に流れこむことは、勿論革命的形勢の力を創り、革命を不可避にする。多....
「人格を認知せざる国民」より 著者:新渡戸稲造
的状態ではなかろうか。 この心を養うの道、西洋の方に余計にありはせぬか、日本の
活動家というものは無暗《むやみ》に働いてばかりいる、これでは駄目《だめ》だ。ソレ....