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流れ灌頂
「流れ灌頂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
流れ灌頂の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
彼はもう捨て身になって進んでゆくと、眼のさきに柳の立ち木があって、その下には
流れ灌頂がぼんやりと見えた。このあたりは取り分けて薄暗い。その暗いなかに女の幽霊....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
二四 中洲 当時の中洲は言葉どおり、芦の茂ったデルタアだった。僕はその芦の中に
流れ灌頂や馬の骨を見、気味悪がったことを覚えている。それから小学校の先輩に「これ....
「南北の東海道四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
ころであった。 外には雪が降っていた。伊右衛門は行燈に燈を入れ、それから門口の
流れ灌頂の傍へ往って手桶の水をかけた。 「産後に死んだ女房子の、せめて未来を」 ....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
も覚え出した。 「御武家様は、江戸へ入らっしゃいますのでしょう」 稲田の畦中、
流れ灌頂の有る辺で、後から到頭声を掛けた。 「左様」とのみ竜次郎は答えて、後を何....