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流動物
「流動物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
流動物の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
もて」の者の口に入《はい》りかねることを教えられた。しかし、もし、卵がなければ、
流動物を与えるのに困るのであった。 「どうだろう、ボーイ長が固い物は食べられない....
「食魔」より 著者:岡本かの子
納め、共に焼いてしまったことであった。 病友に痛みの去る暇なく、注射は続いた。
流動物しか摂れなくなって、彼はベッドに横わり胸を喘ぐだけとなった。鼈四郎は、それ....
「臨終まで」より 著者:梶井久
せて貰いましたが、遂に自分から「これは無理ですね、噛むのが辛度いのですから、もう
流動物ばかりにして下さい」と言いますので、それからはズット
流動物にしました。 ....
「一九二九年一月――二月」より 著者:宮本百合子
シャ、やき林檎とオレンジの汁、その他は自身の皮下脂肪。 これ丈永い間病臥して半
流動物の食物しか摂れない経験は始めてだ。 去年の一月、グリップを患った。熱が高....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
拠ででもあるのでしょうか。手術はせず、内科的になおしますが、いろいろ面倒くさい。
流動物ばかりです。私の位でも苦しいことは相当であったから、あなたはさぞお辛《つら....
「過渡人」より 著者:豊島与志雄
ている。喉を切り裂いて差し込んだ護謨管から漸く弱い呼吸が通っているらしい。僅かな
流動物で辛うじて生命を繋ぎとめている身体には凡ての力の根が涸れつくしているようで....
「深夜は睡るに限ること」より 著者:坂口安吾
ない人なら、効果はテキメンで、昏々と一ヶ月、まるまる眠りつゞける。食事は看護婦が
流動物を流しこんでくれるから、その他モロモロのことも心配がいらないのである。 ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
し、これも真相ではなかった。その数日後も、彼はまだハンストをやっていた。しかし、
流動物はとる。そして、日に日に痩せている。すでに十七日目であった。 「ええ、まだ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
きて鶏に与うるも功あり。夏日はこれを薫《いぶ》して蚊を追うにもよし。 第四十四
流動物 智識の進歩するは物を研究するにあり。然《しか》れども我邦《わがくに》に....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
アクを取るやというのは」中川「玉子の蛋白質は熱に逢うと凝結《ぎょうけつ》するから
流動物と混ぜて熱を加えると
流動物中の固形物や汚塵《おじん》を引包んで凝結する。だ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
、胃中へ水が溜《た》まって吸収されませんから非常に消化器を害します。多くの胃病は
流動物の飲み過ぎから起るという位で、たとい無毒の水でも渇くに紛れて沢山飲み過ぎて....