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流山
「流山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
流山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ロマネスク」より 著者:太宰治
翌《あく》る朝、村は騒動であった。三歳の太郎が村からたっぷり一里もはなれている湯
流山《ゆながれやま》の、林檎畑《りんごばたけ》のまんまんなかでこともなげに寝込ん....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
茂の番頭さんは誠に親切な人で、お前は酒を飲まないから味淋《みりん》がいゝ、丁度|
流山《ながれやま》ので甘いからお飲《あが》りでないかと云われて、つい口当りがいゝ....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
糸屑を入れて置く箱ん中の巾着からザクリと金が出るんだからね」と此の勘次と云う奴は
流山《ながれやま》無宿《むしゅく》の悪漢《わるいやつ》でございますから、心の中《....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
く、どうどうっと水勢急でございます。只今の川蒸汽とは違い、埓が明きません。市川、
流山、野田、宝珠花と、船を附けて、関宿へまいり、船を止めました。尤も積荷が多いゆ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
歌が、やれ見ろ、それ見ろ、筑波見ろ、というこの地方の民謡だけではありません。相馬
流山《そうまながれやま》の節を持ち込むものもあります。潮来出島《いたこでじま》を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の野に越したものはない、栃木の大平山《おおひらやま》、岩舟山《いわふねさん》、出
流山《いずるさん》等は、平野のうちの屈竟《くっきょう》の要害だと主張するものもあ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
いえ》のなかの異端者としてみられていたから、どうする事も出来ないで、抱えの時分、
流山《ながれやま》みりん瓶入の贈物《つかいもの》をもってくる彼女の背中を目で撫て....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
岸から舟を乗り換えて、その夜は舟泊まりとなる。蚊の多いのに困ったとある。十三日は
流山、野田を過ぎて、東京深川の扇橋に着く。八月二十九日から十六日間の旅行である。....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
ってあげる「いいえ、妾は、総司様の女房でございます」って) そのお千代が、下総
流山の、近藤勇たちの屯所の門前へ姿を現わしたのは、四月三日のことであった。近藤勇....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
が出来た。その間特に可愛がった弟子に金子市之丞という若者があった。下総国|葛飾郡
流山在の郷士の伜で、父藤九郎は快男子、赤格子九郎右衛門と義兄弟を結び、密貿易を企....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
で、普通の道場破りをして来いと申すのでは無い。先ず香取鹿島及び息栖の三社、それに
流山在の諏訪の宮、常陸は阿波村の大杉明神、立木村の蛟※神社、それ等の神々に詣で、....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
少なからず、むかしの「かがい」ということなどの名残にもやあるべき。磐城の相馬のは
流山ぶしの歌にひびき渡りて、その地に至りしことなき人もよく知ったることなるが、し....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ら、名主どんへ届けて、お役人さまの手を借りてお探しなせえって、それから毎日松戸|
流山から小金ッ原まで探しちゃア帰って来て、知んねえっては泣くだよ、私もハア心配し....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
を横たえ、其右の方茂倉岳の上には、遠い妙高火山群の雪が望まれ、仙ノ倉山の南で佐武
流山の北にある二千五十一米の峰を超えて、更に遠く白雪|皚々たる白馬の連峰が、肉眼....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
。鳴沢岳の上に本白根。其前に御飯岳。爺の南峰の上に白砂山。北峰の上に岩菅山と佐武
流山、などが其主なるものである。 眺望に四十分余りも耽った後、竜王岳を南に下り....