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「流紋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

流紋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
仙の茎の流るるか、静かなときは水が玻璃《はり》に結晶したかの如く、動けるときや、流紋岩、蛇紋岩が鍋で煮られて、クタクタの液汁に溶かされたようで、石を噛んで泡立つ....
インドラの網」より 著者:宮沢賢治
ろくほうすい》の粒《つぶ》だったのです。 (石英安山岩《せきえいあんざんがん》か流紋岩《りゅうもんがん》から来た。) 私はつぶやくようにまた考えるようにしなが....
楢ノ木大学士の野宿」より 著者:宮沢賢治
士は、 にやっと笑って葉巻をとった。 「うん、探してやろう。蛋白石のいいのなら、流紋玻璃《りゅうもんはり》を探せばいい。探してやろう。僕《ぼく》は実際、一ぺんさ....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
の頂は一様に平かなるに非ず。巌峰の連続にして、支渓おりおり単調を破る。その巌峰は流紋岩にして、柱状の節理を成す。奇怪といいても尽さず。霊妙といいても尽さず。ただ....
台川」より 著者:宮沢賢治
岩ですよ。岩脈ですよ。あれは。〕 ゆれてるゆれてる。光の網《あみ》。 〔この山は流紋凝灰岩《りゅうもんぎょうかいがん》でできています。石英粗面岩《せきえいそめん....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、七名は、船のぶつかって来る岸の辺りの岸辺を囲んでいた。 川を横に、真っ直に流紋を切って来る船の剣舳であった。不動の身を取って、そこに突っ立っている前髪の美....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
紙縒も縒れたし――そして考える何事も持たない。 ふと。 舷から真っ蒼な海水の流紋に眼を落して見る。深い、底知れず深い。 水は生きている。無窮の生命を持って....