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流路
「流路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
流路の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
マヨ川の、化物然たる不思議な性質から触れてゆこう。 ピルコマヨには、元来正確な
流路がない。土質が、やわらかな沖積層で岩石がなく、そのうえ、蛇行が甚しいために水....
「ロプ・ノールその他」より 著者:寺田寅彦
ーの見たのは別物であったか、それともまた昔のロプ・ノールに注いでいた川がその後に
流路を変じてその下流に別の湖水を作り元の湖水が干上がってしまったかの問題が起こっ....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
結果から判断できる範囲内では、ともかくもこの中央の穴から流れ出しまた流れ帰る水の
流路を示すものらしく思われる。そうだとすると、これも上記現象のあるものと同部類に....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
あった。後に俳諧から分岐した雑俳の枝頭には川柳が芽を吹いた。 連歌から俳諧への
流路には幾多の複雑な曲折があったようである。優雅と滑稽、貴族的なものと平民的なも....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
であって、たとえてみれば一河まさに氾濫せんとし、幸いに支流の注入によってしばらく
流路を転ぜんとする勢いを示すも、原流のあまりに水勢強きがために、ついに大いに
流路....
「夏」より 著者:寺田寅彦
来た。 今年はある目的があって、陸地測量部五万分一地形図を一枚一枚調べて河川の
流路を青鉛筆で記入し、また山岳地方のいわゆる変形地を赤鉛筆で記入することをやって....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
西の窓からは国境の連山がよく見えて、右の端は秩父の武甲山に大菩薩、一度|相模川の
流路でたるんで、道志・丹沢から大山の尖った峰まで、雪が来たり雲がかかったり、四季....