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「浄地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浄地の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
いもなく仕止められるに違いないが、兎にも角にも霊場なのだ。血を見せてはならぬ法の浄地、教の霊場なのです。――いくたびか抜きかかった小柄を押え押えて、必死と黒い影....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
あとで出す茶漬けの菜には煮豆に冬菜のひたしぐらいでよろしの類だ。寺は精舎とも、清浄地とも言わるるところから思いついて、明治二年のころよりぽつぽつ万福寺の裏山を庭....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
とり、鳥|啼き、魚|躍つて、念仏、念法、念僧するありさま、真に末世の奇特、稀代の浄地とおぼえたり。 かくて 人皇百十一代霊元天皇の延宝五年|丁巳霜月初旬に及....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
居られるのでございます。しかも今度の私の修行場は、山の修行場よりも一|段格の高い浄地で、そこには大そうお立派な一|体の竜神様が鎮まって居られたのでした。 ある....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
暦寺の衆判により申しわたす」 と奉書でも読むような口調でいった。 「――叡山は浄地たり、霊域たり、怨恨を負うて逃避するものの潜伏をゆるさず。いわんや、不逞闘争....