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浄水
「浄水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浄水の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》うると二虎あり師を引きて嶺に登り地を※《か》いて哮《ほえ》ると虎※泉とて素敵な
浄水が湧出した、また朝廷から詰問使が来た時二虎石橋を守り吼えてこれを郤《しりぞ》....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
た。
其家は彼の家から石山氏の宅に往く中途で、小高い堤を流るゝ品川堀と云う玉川
浄水の小さな分派に沿うて居た。村会議員も勤むる家で、会場は蚕室の階下であった。千....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
うのような暮しで、今日のようないい天気をとりにがすのも変な話だと、大久保へ出て、
浄水から、煙草専売局へ出て、新宿まで歩く。油照りのかあっとした天気だ。抜弁天《ぬ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
雨を祷《いの》るを見るに、支那の方士が旗剣符訣等を用うると異なり、ただ石子数枚を
浄水に浸し呪を持《も》て石子を淘《ゆり》玩《まわ》すと、やや久しくして雨ふる、そ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
行道し、人の持斎するを見ればまたすなわち持斎す。非時に食を与うれども食わず、ただ
浄水を得飲まんと欲するのみ。後日斎を解くに至り、粥《かゆ》を与えて始めて喫す。か....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
水が此処に豊富に噴出して、黒虎泉となり※突泉となる。※突泉は現在、十万余の人々に
浄水を供給している。 この水の都には、恐らくは支那随一の湯屋たる銘新池がある。....
「ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
or The People 市当局と世論――昨日の定例市会で市議マラダナ氏の
浄水池移転問題に関する質問に対し市長は委員会を代表して、うんぬん。 チナイヤ河....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
先につきつけた。タンクに大きな字で〈リスター〉と書いてある。これはなにときくと、
浄水薬で消毒した水だから飲めといった。それから戸棚をあけてセロファンで包んだ大き....
「金狼」より 著者:久生十蘭
ックする。 7 神戸から帰ってくると、久我と葵は新聞記者の那須の紹介で、淀橋の
浄水場裏にある〈フレンド荘〉という安アパートへひき移った。派手すぎる久我のやり方....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
。屋根の穴に、あかい朝の光がさしているが、指先が痛むほど温度は下がっている。誰も
浄水を使いに行こうというものがないのだ。そこで私は、お神さんからお茶の一杯も振る....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
異存を唱えるものはなかった。 三 小田急の喜多見で降りて、宇奈根町の
浄水場を目当てに行くということだったが、その辺は、広い田圃《たんぼ》や雑草の原ば....
「叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
し。 八人の額に秋の寒さかな その帰途、人々と共に代々木の練兵場をゆきぬけて、
浄水所の堤に出づ。ここらは英一が生前しばしば来りてスケッチなどしたる所なり。その....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の日になるとまず灌頂式を行います。それはある僧が秘密の法によって加持したところの
浄水中に、欝金香の花を入れた純粋の黄色な水をその頭に注いで、仏名を唱え礼拝して居....
「四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
あって片側道に等しい。北の方は、北裏、大久保、その先は戸山が原だ。踏切の先は水道
浄水場のために町は淋しくされている。到底発展の余地のない場所である。とこれが、大....