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浅傷
「浅傷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浅傷の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
二十 孝助は新幡随院にて主人の法事を仕舞い、其の帰り道に遁れ難き剣難あり、
浅傷か深傷か、運がわるければ斬り殺される程の剣難ありと、新幡随院の良石和尚という....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろしい、死物狂いになって真剣に荒《あば》れ出されてはたまらない、深傷《ふかで》、
浅傷《あさで》の槍創《やりきず》を負って逃げ退《の》くもの数知れず、米友は無人の....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
林の中で、紙帳を前にし、頼母に介抱されていた。栞を介えている頼母の姿は、数ヵ所の
浅傷と、敵の返り血とで、蘇芳でも浴びたように見えてい、手足には、極度の疲労から来....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ったか……丈助は剣術を知らず、刃物も悪かったか横に殺いだぐれえだから心配はねえ、
浅傷だったは勿怪の僥倖、何にしても此処に居ちゃアいけねえから、早く船へお乗んなせ....
「三国志」より 著者:吉川英治
夜昼ほど、苦しいものはないだろう。 しかも一万の残兵も、その三分の一は、深傷や
浅傷を負い、続々、落伍してしまう。 「あっ? 父上、どうなされたのですか」 遅....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ものか」 彼とて、その足つきは、そう自由でもない。御厨ノ伝次を相手に、数ヵ所の
浅傷を負わせられていたからだ。 気はあせる。精根も尽きかける。しかし、この苦痛....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
が、思えば、おめえも俺も、よくもまあ、命拾いをしたもんだ」 「俺は、思いのほか、
浅傷だったので、ひと月も経つと、もとの体に回ったが、何しろ、おめえの傷は、場所が....