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「浙江〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浙江の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西湖の屍人」より 著者:海野十三
界が狭く、窓下を覗くことも叶わなかった。 この室は、漢于仁の故郷であるところの浙江省は杭州の郊外、万松嶺の上に立つ、直立二百尺の楼台のうちにあって、しかもその....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ものがあった。「比律賓第四飛行聯隊の主力は、オロンガボオ軍港を脱出し、中華民国|浙江省西湖に集結せるものの如く、而して此後の行動は、数日後を期して、大阪|若は東....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
のでございます。云々」(山居新話) 道士、潮を退く 宋の理宗皇帝のとき、浙江の潮があふれて杭州の都をおかし、水はひさしく退かないので、朝野の人びとも不安....
惜別」より 著者:太宰治
「それは、あなたがこの国土を愛し過ぎているから、そんな不満を感じるのです。僕は浙江省の紹興に生れ、あの辺は東洋のヴェニスと呼ばれて、近くには有名な西湖もあり、....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
この北支産業開発に際して、一等痛手を蒙るものは従来の蒋介石氏の二重外交を支援する浙江財閥だと見られたが、それでは日満の助力によって北支国民大衆の大衆財閥(?)と....
社会時評」より 著者:戸坂潤
この北支産業開発に際して、一等痛手を蒙るものは従来の蒋介石氏の二重外交を支援する浙江財閥だと見られているが、それでは日満の助力によって北支国民大衆の大衆財閥(?....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
日を謹慎させる件も或る程度まで成功であったらしい。少なくとも後者の問題は、蒋氏が浙江財閥の要求に従って或る程度の親日と共産軍討伐とに身を入れることを意味するが、....
五通」より 著者:田中貢太郎
。そして、北方の狐の祟りは、なおいろいろのことをして追いだすことができるが、江蘇浙江地方の五通に至っては、民家に美しい婦があるときっと己の所有として、親兄弟は黙....
自由人」より 著者:豊島与志雄
ではあるが、誠実だった。その糸の筋途に沿って、俺は周志淵と親しくなった。周志淵は浙江財閥の一人であって、市内に潜居の様子だった。ところがこの糸筋が、戦争末期に、....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
りと囲んでいるにもせよ、まさか空気を遮断することは出来まい。つまり駄目だ! 江蘇浙江は毎日戦争の防備をしているし、福建と来たらなおさら盛んだ。四川、広東は? ち....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
一年から明和二年迄の四年の間、長崎の唐人屋敷に住んでいた。その年の春、急に故郷の浙江県《せっこうけん》へ帰り、二年置いた明和五年の春、また長崎へやって来たが、た....
数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
君が書けばともかく、外国文に堪能な数学者は索め難いであろうとの話であった。錢君は浙江大学の教授であり、英国に留学した人である。しかるに去年の夏同君から贈られた書....
三国志」より 著者:吉川英治
く陣門の衛将が、名を糺すに答える声が、遠くながら聞えてきた。 「これは呉郡富春(浙江省・富陽市)の産で、孫堅、字は文台という者です。古の孫子が末葉であります。官....
三国志」より 著者:吉川英治
にしろ、兵法で有名な孫子の末孫ですから」 「孫子の末裔だと」 「はい、呉郡富春(浙江省・富陽市)の産で、孫、名は堅、字は文台と申し、南方ではなかなか名の売れてい....
魯迅さん」より 著者:内山完造
その後魯迅はひじょうに圧迫を受けるようになった。蒋介石は自分の名前を出さないで、浙江省の警察署長の名前で魯迅の捕縛命令を出させ、浙江省の名前において、魯迅の書い....