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「浦山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浦山の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
て私に耳を傾けさした。私はまたしてもこういうところへ来ると生々して来る主人を見て浦山《うらやま》しくなった。 「ありたけの魂をすっかり投げ出して、どうでもして下....
少女地獄」より 著者:夢野久作
》の鳴く田圃《たんぼ》で、お父さんやお母さんのお手伝いをしていなさる智恵子さんが浦山《うらやま》しくなったわ。 わたしの言っている意味がおわかりになって? ....
少年時代」より 著者:幸田露伴
というのは線香の光で経文を写したという話を観行院様から聞いて、大層眼の良い人だと浦山しく思いました。然し幸に眼も快くなって何のこともなく日を過した。 夏になる....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
飛んでもない錯覚に陥る虞れがあると云って警告しといたじゃないか……吾輩は姪の浜、浦山の祭神、鶉の尾権現の御前にかけて誓う。君はそんな浅薄な意味で、この事件に関係....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
梅暦に拠《よ》ると、斯ういう場合に男の言うべき文句がある。何でも貴嬢《あなた》は浦山敷《うらやましく》思わないかとか、何とか、ヒョイと軽く戯談《じょうだん》を言....
取舵」より 著者:泉鏡花
に口を噤みて、そぞろに興を催したりき。 下 魚津より三日市、浦山、船見、泊など、沿岸の諸駅を過ぎて、越中越後の境なる関という村を望むまで、陰....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
ヤ笑い乍ら「昨夜は最初にフランスを、次にロシアを、次に支那を」と話してくれて僕を浦山しがらせ、その抱擁力の偉大さとその健啖ぶりの猛々しさに僕を驚かせたことや「フ....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
も武甲山とは知らるるまで姿雄々しくすぐれて秀でたり。横瀬、大宮、上影森、下影森、浦山、上名栗、下名栗の七村に跨れるといえる、まことにさもあるべし。この山のとなえ....
妾宅」より 著者:永井荷風
雲丹焼《うにやき》が出来上り、それからお取り膳《ぜん》の差しつ押えつ、まことにお浦山吹《うらやまぶ》きの一場《いちじょう》は、次の巻《まき》の出づるを待ち給えと....