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浪曲
「浪曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浪曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
座敷のない時はお酌をさせられた。目のくりくりした丸顔で、玉も撞くし映画も見るが、
浪曲は何よりも好きで、機嫌のいい時は楽燕張りの節廻しで、独りで南部坂を唸ったりし....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
えば、尾崎の「人生劇場」と一政とのくみ合わせは、一政の型のきまった抒情性と士郎の
浪曲的感激との結合ですから。石井鶴三の「大ボサツ峠」のさし絵は、作者のあくのきつ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
少女でない限り」とそういう正当な抵抗が対比されているところに、ああいう環境の深い
浪曲性があるとも思われます。その痛ましさを彼女たちのために感じている批評はありま....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
読をくり返して歩きだした。そして、歩きながら、また呟いた。 「水鳥亭山月。フム。
浪曲師の別荘か」 また呟いた。 「
浪曲師別荘。
浪曲師別荘」 塀ぎわで畑の世話....
「お化の面」より 著者:田中貢太郎
怪談
浪曲師|浪華綱右衛門の家に、怪奇なお化の面があった。縦が二尺横が一尺で、左の眼は....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
へ来て酔余、義太夫を語ったら、侍った芸者がじつによく弾く。 そこで今度は権太楼
浪曲を唸ったら、老妓またこれをおよそ達者に弾きまくる。 少なからずテレて彼、そ....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
ざましい捷報《しょうほう》が続々もたらされてくる年の暮ぎりぎり、病後の私は「近世
浪曲史」六百枚の最後の項を急いでいた。 たまたま年代その他のことで服部伸君の示....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
れ縁に悩まされだしたのである。 その前後、「文芸落語」と銘打って(酒井雲が文芸
浪曲とて、菊池寛や長谷川伸文学を上演していた最盛期だった!)名古屋の御園座と新守....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
しどし新しい体が生れようとしているのである。平家琵琶や宴曲・謡曲・浄瑠璃・長唄・
浪曲などのような、語り物風なのや、謡い物にしても長いものに到っては、千差万別であ....