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浬
「浬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
から海を眺《なが》めて行った。
十二
一昼夜に三百十五六|
浬《マイル》を駛《はし》る快い速力で、岸本を乗せた船はドバアの海峡を通り越して行....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
た四日目。場所は、退却を余儀なくされている青軍の最前線にあたる土佐湾の南方五十|
浬の洋上だった。 儂は、この青軍の航空母艦『黄鷲』に乗っていて、戦闘機を一台受....
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
さと闇の浜道を汐巻岬へ駈けつけたのだった。 いったい汐巻岬というのは、海中に半
浬ほども突き出した岩鼻で、その沖合には悪性の暗礁が多く、三陸沿海を南下してくる千....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
沖からこの附近までの間に於ける黒潮海流の平均速度を、二十四時、つまり一昼夜五〇|
浬乃至八〇|
浬と見て、赤潮の来襲を、今日の午後までと、大体の計算をしたのでしょう....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
の中へ捲き込まれてしまった。 最初に救難信号を受信つけたのは、北海丸から二十|
浬と離れない地点で、同じように捕鯨に従事していた同じ岩倉会社の、北海丸とは姉妹船....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
えた。それが他方へ廻転してゆくとき、何か神秘的に、長く、遠く白銀色の光茫を何|海
浬もサッと引いた。 留萌の沖あたりから、細い、ジュクジュクした雨が降り出してき....
「海」より 著者:梶井基次郎
ているが、そういう空想を楽しむ気持も今の君にはないのかい。君は言った。わずか数|
浬の遠さに過ぎない水平線を見て、『空と海とのたゆたいに』などと言って縹渺とした無....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
れて五日目には、灼熱の印度洋に抜けていた。その日のうちに、セイロン島の南方二百|
浬のところを通過し、翌六日には、早やアラビア海に入っていた。 「ソコトラ島とクリ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
りあげた。 「はあ、艦橋当直」 「こっちは艦長だ。どうだ入野一等兵曹、あと三十|
浬で飛行島にぶつかる筈だが、西南西にあたって、なにか光は見えぬか」 「はい、なに....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
く押し寄せていたが、その水の轟々たる響には彼の耳も聾いてしまった。 海岸から幾
浬か離れて、一年中荒れ通しに波に衝かれ揉まれている物凄い暗礁の上に、ぽっつりと寂....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
とを赤くつけて、いつまでも立ちつくしていた。 倫敦・じぶらるたる――一三一八|
浬。所要時間、三日と二十三時五十分。 船のへさきに赭茶けた土と、緑の樹木と、無....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ましょう。一九一七年三月三十日、室戸丸は『鷹の城』のために、晩香波島を去る七〇|
浬の海上で拿捕されました」 こうして、犬射が語りだす遭難の情景を、作者は、便宜....
「真紅な帆の帆前船」より 著者:田中貢太郎
た。岬には燈台があって無線電信の設備もあった。その燈台の燈光は六十三万燭で十九|
浬半の遠距離に及ぶ回転燈であった。私は燈台の中を見せてもらって、その後で窓の外へ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
船だ!」 いかにもそれは汽船であった。船は八、九百トン、まさに一時間十一、二|
浬を走っている。少年らは手に手に銃をとって連発しては、また歓呼の声をあげた。汽船....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
るのみだ。 時は八月の九日午後二時――三時、処は横浜を北へ去る少くとも五百|海
浬の海上、今やまさに津軽海峡の中間を進行しつつある観光船高麗丸の後甲板。 演者....