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「浮す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浮すの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
吸に坩を合せ、ちょっと目礼して匙で骨の中から髄を掬い上げた。汁の真中へ大切に滑り浮す。それは乙女の娘生のこころを玉に凝らしたかのよう、ぶよぶよ透けるが中にいささ....
土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
ることを忘れなかった。ほかで儲からなくなったその分を、この山間に孤立した鉱山から浮すことを考えた。 坑夫の門鑑出入がやかましいのは、Mの狡猾な政策から来ていた....