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浮上る
「浮上る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浮上るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
《あれ》は慌《あわ》てると身体が竪《たて》になるので沈みますので身体が横になると
浮上るものです、心の静《しずか》な人は川へ落ちても、あー落ちたなと少しも騒がない....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、はた爾く閉されているように思って、友染は簪の花とともに、堅くなって膳を据えて、
浮上るように立って、小刻に襖の際。 川千鳥がそこまで通って、チリチリ、と音が留....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
社会の歴史の或る波によっては、非科学的な科学と科学者が特にジャーナリズムの表面に
浮上る場合がある。或は、今日における科学と科学者との弱い部分、非科学的な部分、内....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
のが、むらむらと鼠色に畝って染めるので、変に幻の山を踏む――下駄の歯がふわふわと
浮上る。 さあ、こうなると、長し短し、面被りでござるに因って、眼は明いが、面は....
「日記」より 著者:宮本百合子
緑色は何と云う対照をなすか――次第に金色と薄い藤色になり、月が白く雲のさけめから
浮上る。 六月十六日(木曜) To-day (mean 16th.) I mi....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
けた安全燈の光りが始めて峯吉に当った時には、峯吉の体は光りを背に受けて影になって
浮上るではないか。どうしてお前はそれが峯吉だったと見ることが出来たのだ?」 「…....