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「浮城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浮城の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
ば、 東海散士柴四朗「佳人之奇遇」、「東洋之佳人」、矢野竜渓の「経国美談」、「浮城物語」、末広鉄腸の「雪中梅」、「花間鶯」、木下尚江の「良人の自白」、「火の柱....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
の先生もつとめた事もあるという。その他の智識としては馬琴、為永の小説や経国美談、浮城物語を愛読し、ルッソーの民約篇とかを多少|噛っただけである。中村|正直訳の西....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
沖に現れました。九万九千トンの巨艦ですぞ。いやもう見ただけでびっくりします。全く浮城とはこのことです。金博士の実力は大したものですねえ」 と、前特使シモンは、....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
飛行艇サウス・クリパー号は、六つの発動機をもっている巨人艇である。見るからに、浮城といった感じがする。 金モールのいかめしい帽子を、銀色の頭髪のうえにいただ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
国が莫大な費用と全科学力とをかたむけて造っただけの大飛行島である。 難攻不落の浮城だ。 「これは帝国海軍にとって実に由々しきことだ」 川上機関大尉は、ひそか....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
大なものである。 先頭を進むのは、旗艦『ドラゴン』(竜)だろう。四万噸の一大|浮城《ふじょう》は、さすがに大きい。つづくは戦艦『アキレス』『クリシナ』(戦《い....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
の方角に当っては、一所として空に映るまで花の多い処はない。……霞の滝、かくれ沼、浮城、もの語を聞くのと違って、現在、誰の目にも視めらるる。 見えつつ、幻影かと....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
に救い上げられたからッて安心する二葉亭ではないので、板子一枚でも何千|噸何万噸の浮城でも、浪と風との前には五十歩百歩であるように思えて終に一生を浪のうねうねに浮....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
はもう、一つぶの米、飲む水すらも、ないと知れきっている。 それでも、泥湖の中の浮城は、寄手が近づけば、わっと反撥する。死にもの狂いになって戦う。物を食っている....