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「浮気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浮気の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
って奴は、これで五十やそこらのうちに細君が四十だ四十一だなんてことになると、つい浮気になりたがるものですよ。……ねえお父さん、お互にまんざら覚えのないことでもな....
夜行巡査」より 著者:泉鏡花
様に不足はないが、どうしてもおまえを遣《や》ることはできないのだ。それもあいつが浮気《うわき》もので、ちょいと色に迷ったばかり、おいやならよしなさい、よそを聞い....
婦系図」より 著者:泉鏡花
申込んじゃ、」と笑いながら、大に諷するかのごとくに云って、とんと肩を突いて、 「浮気ものめ。」 「浮気じゃない、今度ばかしゃ大真面目だがね、君、どうかなるまいか....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
……果報ものだね、きみは。……可愛がってくれるだろう。雪白肌の透綾娘は、ちょっと浮気ものだというぜ。) と言やあがった…… その透綾娘は、手拭の肌襦袢から透....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
と申すんで、や、も、御覧の通、不躾ながら罷出ました。実はね、媽々衆、ああ見えて、浮気もんでね、亭主は旅稼ぎで留守なり、こちらのお若い方のような、おッこちが欲しさ....
南地心中」より 著者:泉鏡花
子同士やよって、美津さんの味方して、私が聞きたい。貴方はそうはなかろうけど、男は浮気な……」 と見る、月がぱっちりと輝いた。多一は俯向いて見なかった。 「……....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
、いまにおいては審でない。ただ不思議なのは、さばかりの容色で、その年まで、いまだ浮気、あらわに言えば、旦那があったうわさを聞かぬ。ほかは知らない、あのすなおな細....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
てる。バケツが引っくり返ってるじゃないの――テン、チン、嵯峨やおむろの花ざかり、浮気な蝶も色かせぐ、廓のものにつれられて、外めずらしき嵐山、ソレ覚えてか、きみさ....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
私は旦那の犠牲だとあきらめてる。分らないながらも女の道なんてことも聞いてるから、浮気らしい真似もしないけれど、芳さん、あの人の弱点だね。それがために出世も出来な....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
をしたッて、言うんだ。 それがというと、養子の奴が、飛んだ癇癪持で、別に、他に浮気なんぞするでもなしに、朝から晩まで、お雪さんを苛めるんだってね。今まで苛めて....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
、」 と吸口をもっと突込む。 「可いじゃないか、何も貴婦人と云ったって、直ぐに浮気だ、という意味ではないから。」 「何、貴婦人に違いはないが、その対手が悪い。....
寡婦」より 著者:秋田滋
のです。トラピスト教会の修道士になるような人たちの性質は、サロンなどに出入りする浮気な人たちとは同日に云えないものがあるでしょう。親類の間にはこんな言葉がありま....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
うまでもないことだ。ところが、イカバッドの切りひらいてゆかねばならぬ路は、田舎の浮気娘の心に通じていて、そのまわりには気まぐれや浮気の迷路があり、絶えず困難や障....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
んをもらってくださいって、先方から頭をさげてくるかもしれないわ。けれどもあんまり浮気をしちゃいけなくってよ。瀬古さん……あなた若様ね。きさくで親切で、顔つきだっ....
山吹」より 著者:泉鏡花
辻棲はちっと合ないかも存じませんが、そう云いましたの。……その次第は「島津は近頃浮気をして、余所の婦と、ここで逢曳をするらしい。」…… 画家 私が。 夫人 貴方....