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「浮氷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浮氷の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
川は、鎌を研ぐように流れる、水の陰になったところは黒水晶の色で、岸に近いところは浮氷のような泡が、白く立っている、初めは水が流れている、後には水が水の中を駈け抜....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
想像されてくる。 そこからは、かつての北極踏破者ピアリーが名付けたという、中部浮氷群の広漠たる塊氷のなか。やがて、“Kangek”岬を過ぎ、“Upernavi....
流線間諜」より 著者:海野十三
岬とデジネフ岬にちがいない。ああ、しかもその両者を連ねるものは、満々たる海水にも浮氷にもあらで、これは城壁のように聳えたった立派な大堰堤だった。 「分った!」と....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
はひとりの水夫に命じて、船尾へ鉄砲を取りにやった。そうして、僕はムレアドと一緒に浮氷へ降りて行った。おそらくそれは熊の奴だろうと思ったのである。われわれが氷の上....
次郎物語」より 著者:下村湖人
れ割りあてられた室に落ちついてしまうと、ちょうど、音をたててぶっつかりあっていた浮氷が急に一つの氷原にかたまったような沈黙が支配した。それはごまかしのきかない沈....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
りやれそうに見えます。たえず僕らのそばを通り、僕らの向って進む地域の危険さを示す浮氷の山を見ても、べつにあわてもしないようです。撲らはもうかなり高緯度に達してい....
北斗帖」より 著者:違星北斗
私はいゝが父に気の毒 恩師から慰められて涙ぐみ そのまゝ拝む今日のお便り 俳句浮氷鴎が乗って流れけり 春めいて何やら嬉し山の里 大漁の旗そのまゝに春の夜 春浅....