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「浮流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浮流の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
を掛けたら、どうかした拍子に火は消えてしまった。後は闇々黒々、身を動かせば雑多な浮流物が体に触れるばかりである。それでも自分は手探り足探りに奥まで進み入った。浮....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
た。そして海霧の霽れた夕方など、択捉島の沖あたりで、夥しい海豚の群に啄まれながら浮流されて行く仔鯨の屍体を、うっかり発見けたりする千島帰りの漁船があった。丸辰流....
十二支考」より 著者:南方熊楠
じて説法せしめると、一同開悟せぬはなかった。さて説法所の前に七つの馬を繋ぎ、馬は浮流草を嗜《この》めばとて浮流草を与えしも、馬ただ涙を垂れて法を聴くのみ、少しも....