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浮足立つ
「浮足立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浮足立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
寸を片手に、六尺余りの又右衛門が走《かけ》つけたのだから小者は耐《たま》らない。
浮足立つ所孫右衛門、 「糞ッ」 というが早いか、十文字槍をもってへっぴり腰に突....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
湧き出でけん、誠に天魔の所行なりとさしもに雄る武田の勇将猛士も恐怖の色を顕し諸軍
浮足立つてぞ見えたりける」(『甲陽軍記』) 謙信は、一万三千の内旭山城に五千を....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
の応援でいい加減気を腐らして居た盛政の軍は、今また秀吉の追撃があるとなると、もう
浮足立つ計りである。十一時過ぎ、おそい月が湖面に青白い光をそそぐ頃、盛政の軍は総....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
をなすような連中ではないが、闇のなかから声ばかり、姿も形もわからないとあっては、
浮足立つのも無理ではなかった。 ひょっとするとそこらの闇にひそんでいて、猫のよ....