海兵[語句情報] »
海兵
「海兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底大陸」より 著者:海野十三
」 「はあ、海面があれておりますもので……」 「なんだと。きさまは陸兵ではなくて
海兵なんだろう。船のゆれるのに、今さらおどろくやつがあるか。――しっかり照準をつ....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
背負って運送し、自壁を急造した。 此時は、両軍の距離が十米で、陸軍の旧制服や、
海兵服や莫大小の股引等の服装をした薩兵が、手にとる如く見えた。 午後になって抜....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ここにおいて一方には国権論派ともいうべきもの起こり、中央集権の必要を説き、陸
海兵制の改正を説き、行政諸部の整理を説き、主として法制上の進歩を唱道せり。他の一....
「清貧の書」より 著者:林芙美子
……今に見い」私は母の手紙の中の、義父が醤油《しょうゆ》をかけた弁当を持って毎日
海兵団へ働きに行っていると云う事が、一番胸にこたえた。――もう東京に来て四年にも....
「道標」より 著者:宮本百合子
わたしは、お花さんによくお礼をいう義務があるんだそうです」
クロンシュタットの
海兵が反乱をおこしたとき連座して、一九一七年までイギリスに亡命して暮したプリヴォ....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
挙された場合、普通の市民は、例えば教育委員一役に任じられるだけであるが、赤色陸、
海兵は更にもう一つの委員会に委員として兼任する権利をもっている。ブルジョア地主的....
「火薬船」より 著者:海野十三
ても中国人ですが、これがみな日本人なんで、商船学校も出た者もおりまするし、予備の
海兵も混っております」 虎船長は、そういって後の船員たちを指した。岸隊長は、あ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
神秘が、そもそもの原因だったのです。 一九一四年開戦瞬前に起って、さしも剛毅な
海兵どもを慄え上がらせたというその不思議な出来事は、いま耳にした艇長屍体の消失と....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
うだ。また、大洋漁業の標本室にはマッコーの腹から出たヤシの実があったが、戦争中、
海兵の靴が片方だけ、腹から出たこともあったという。油断のできないクジラである。 ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
とがなかった。男女国民総出陣の〈義勇隊兵役法案〉が通過したときも、草掻きの熊手で
海兵隊《マリン》とやりあうチャンスにめぐまれることも、すこしもおそれていなかった....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
必然的に解剖という段取りになる。検屍官W・A・ブルック立合い、聖マテオ駐在合衆国
海兵隊軍医W・C・チャイデスタア少佐が翌朝執刀と決まった。 すると、聖《サン》....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
呉淞《ウースン》砲台の沖で、米国駆逐艦三隻を撃沈したのだ。 わが陸戦隊は米国の
海兵隊を襲撃して、三百人の敵兵を捕虜にした。 台湾海峡では巡洋艦『多摩《たま》....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
したが、私は子供の思想の責任を親が負う必要はないといって思いとどまらせた。陸士、
海兵まで受けた私が憲兵の監視つきで徴兵検査を受ける身となったのも、皮肉といえば皮....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
く、 「すわ」 と、弦をそろえて“横矢”の矢ぶすまを浴びせて来たし、また船上の
海兵もただちに、その舷々を跳び下りて来て、直接、新田勢の前進をはばめにかかッて来....