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海図
「海図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海図の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
にさらに声を落とした)やり出した仕事があの組合の事よ。水先案内のやつらはくわしい
海図を自分で作って持っとる。要塞地《ようさいち》の様子も玄人《くろうと》以上ださ....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
」 帰って来てから、ぼくはサムにいった。 するとサムは、鞄《かばん》の中から
海図を出してきて、卓上《たくじょう》にひろげながら、 「今日のところでは、毎日あ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
分三十秒。……マイナス一分二十秒。……マイナス一分一秒……」 時計係は、自記航
海図と時計とを見較べながら、刻々と迫り来る重大時刻について警告を続けた。 誰も....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
発っていった。 ジメネス教授が、「蕨の切り株」をとり巻く湿地を調査して、まるで
海図みたいに足掛りの個所を記入した地図がある。それが、米国地理学協会にあったのが....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
海上ということになるね」紙洗大尉は、探偵小説を伏せて、いつの間にか、その代りに、
海図を拡げ、その上にキャラメルの艦隊を動かしていた。 「俺は大したことは望まんが....
「海底大陸」より 著者:海野十三
、それを大きなためいきとともに聞いた。艦長の立つうしろのかべには、大きな大西洋の
海図がかかっていた。まったく大西洋ははてしもないほど広いのであった。 甲板から....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
大きな著述を読み、その他必要な書籍の購求をアメリカ政府に請い、オランダ人の造った
海図を手に入れるためには政府をして三万ドルの大金をなげうたせたというくらいだ。日....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
士がいった。船長室で、二人は向きあって額をあつめて、協議中であった。 船長は、
海図から頭をあげ、 「まったくおかしなこともあるものだな。あの警報がうそだったと....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
もう一つ重大任務をさずける。これを見ろ」 と、ケレンコ司令官は、テーブルの上の
海図を指し、 「わが海底要塞に、今ある潜水艦は、三百八十五隻だ。余はそのうち二百....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
へ届いているはずではありませんか。お分かりにならねば、提督の後に展げてございます
海図の上をお調べになりますように」 超航空母艦飛行島が、日本空爆の目的をもって....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
失礼ながら、奴らが自分らの船を掃除しましたのは、あそこなんですから。」 「ここに
海図があるがね。」とスモレット船長が言った。「それがあの場所かどうか見てくれ。」....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
に修繕し、船具は強いものと取りかえた。 ひろい海を航海するのに、なくてはならぬ
海図と、海や島や海流のことなど、くわしく説明してある海の案内書、すなわち水路誌。....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
、十数年来孤独に住んでいる、庭の奥の林の中の、廃屋の中の部屋であった。万国地図と
海図との懸かった、一方の壁へ背を向けて、背革紫檀の古風で寛濶な、肘掛椅子に腰をか....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
布を張り、電球は取り除かれて、通風口は内部から厚い紙で蓋をしてしまった。操舵室も
海図室も同じように暗く、内部も外部も、闇夜のような船であった。 「ですが、奴らは....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
の古代仏像、青銅製の大香炉、香を充たした香木の箱、南蛮人の丸木船模型、羅針盤と航
海図、この頃珍らしい銀の時計、忍び用の龕燈提灯、忍術用の黒小袖、真鍮製の大砲模型....