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「海港〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海港の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る嬰児殺しの動機」より 著者:佐左木俊郎
1 都会は四つの段階をもって発達し膨張するのを常とする。海港の街は、まずその触手を海岸へ、海岸の空地へと伸ばしていく。田舎の小さな町でさ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
to thee? そうしたら「|大地の終るところ|大海の始まるところ」にこの海港リスボンだった。 |今日は! その古趣と不潔と野蛮と俗臭の小首府、神様と文....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ムク犬は、左舷《さげん》の舟べりに立って、海の上を見渡しています。 この静寂な海港の夜を破るほどの物音ではないけれど、左側の船腹のところで、たしかに断続的に物....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
た。 七 ブリストル。――ブリストルはこの物語の時代にはイギリスでの第二の大きな海港であった。 八 板歩かせ。――舷から海へ突き出した板を眼隠しして歩かせ、海中....
上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
墟や戦場を除いて、名所古跡に乏しい都会も少い。僅か百年ばかりの間に急激に発展した海港だけに、人口が増すにつれて必要な、建築物だけが立ち並んだに過ぎない。街路が狭....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、というのは、アングーレーム公爵は偉い海軍提督で、したがってアングーレームの町は海港たるのすべての資格をそなえていて、もしさもなくば王政の大綱は破綻《はたん》を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
終わりゆくべき運命であるにかかわらず、人間はいつも夢想にふけらせられる。かくして海港においては、それらの戦いと航海との驚くべき機械のまわりに、自らなぜかをもよく....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ち、古いフランスの通俗語の上に、プロヴァンス語、スペイン語、イタリー語、地中海の海港の言葉である東方語、イギリス語、ドイツ語、フランス・ロマンとイタリー・ロマン....
レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
褪せなかったものと見える。 そこへ行くと、アムステルダムとかロッテルダムとかの海港都市は、近世初期のオランダ海運業の隆盛と共に発展した土地だけあって、形貌から....
犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
。やはり黒海に臨み、当時は帝室領であった。 フェオドシヤ――クリミヤの南岸にある海港。 ペトローフカ通り――モスクヴァの中心部を南北に走る大通りで、市内屈指の繁....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
る。 ブーローニュ カレーの西南にある、やはりドーヴァー海峡に面したフランスの海港。 ジョージ・ウォシントンは歴史上ジョージ三世と………… ジョージ三世は第....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
す煙が風に靡いて静かに低く流されてゆくのがよく見える。悠々たる思いがする。ここの海港の盛り場は殊の外|賑わしい。ナポリである。鶴見はその本の訳者とともにナポリの....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
を持って来たらしいと感ぜられたことや、そんなことに一切お構い無く各国では軍艦を上海港内へ碇泊させて居り、支那側では又そんな威嚇に一向お構い無く、租借地を返せ! ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
日、晴れ。暑気大いに加わる。午後三時、スペイン港ラ・コルニャに着岸す。同国屈指の海港なり。人口四万余、新旧両市街より成る。家屋は三階、四階にして、欧州ほかの都会....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
かりの、それでいて尖った旧式の装飾頭をつけた棟の連続、汽船の煤煙、薄ら寒い輝かぬ海港、雲の群れて曇った空、そうした見馴れぬ北国の風物に直面している私である。埃と....