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海潮音
「海潮音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海潮音の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
のはやり歌をうたって見たりした。しかも「妙音観世音《みょうおんかんぜおん》、梵音
海潮音《ぼんおんかいちょうおん》、勝彼世間音《しょうひせけんおん》」を唱えた後、....
「悟浄出世」より 著者:中島敦
耳に、美しい女性的な声――妙音《みょうおん》というか、梵音《ぼんおん》というか、
海潮音《かいちょうおん》というか、――が響いてきた。 「悟浄《ごじょう》よ、諦《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
そこまで至っていないと見た方がよろしい。小湊《こみなと》の浜で、梵音《ぼんおん》
海潮音《かいちょうおん》を聞かせられたことはあるけれども、彼にはその感激はあるけ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
立てた 八万長者のチョビ助が! けれども、下にいた弁信法師の耳には、この時|
海潮音《かいちょうおん》の響がいっぱいで、茂太郎のけたたましい声が入りませんでし....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
会が完全に日本語にうつして表現せられた場合は、そこに日本の詩が生れる訣である。「
海潮音」に示された上田敏さんの外国詩に対する理会と、日本的な表現力は、多くの象徴....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
気の毒な方へ。ただそれだけです。 私は合掌して口誦みます。 妙音観世音 梵音
海潮音 観音の有難さ、それは潮の音のごとく大きくひたひたと押し寄せる。 勝被世間....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
わァっ、は、は、は」と特徴のある笑い声と共に参加する。支社の人々、新東海のT氏や
海潮音氏なども集まって、例のごとく名古屋文化是々非々談、二時間ばかり。この名古屋....