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海狸
「海狸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海狸の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
物が牝の心を惹《ひ》くために身から出だす麝香《じゃこう》、霊猫《れいびょう》香、
海狸《かいり》香、※《がく》香等を、今も半開未開の民が強勢の媚薬と尊重し、欧米人....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
てる……なんという破壊的な民族だろう!」と私は言っていました。――ところが彼らは
海狸《ビーバー》のような民族です。廃墟《はいきょ》の上を荒らしまわってると思うう....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
んでゆき、プティー・パンキエ街をたどり、高い壁で囲まれた菜園を右手に過ぎ、大きな
海狸《うみだぬき》の巣に似たタン皮の束が立ってる牧場の所を通り、木片や鋸屑《のこ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
に、取引に工場へやって来たインディアンは、期待していた後援が来ないので、数千枚の
海狸の皮の毛を焼き取らざるをえないことが、時々あった2)。』 1) Robe....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
ことの出来る唯一の事情であるように思われる。例えば、もし狩猟民族の間で通例一匹の
海狸を殺すには、一匹の鹿を殺す労働の二倍を要するとすれば、一匹の
海狸は当然に二匹....
「決闘」より 著者:神西清
が言う、「だが僕は、それにもかかわらず敢てよき冬を択るね。『呼気は霜をむすんで、
海狸の襟に銀とかがやく』〔〕か。」 「蓼喰う虫も何とやらさ」とフォン・コーレンが....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
好きであって、永い年月の間に鹿、狸、狐、猿、鼠、猫、栗鼠、木|鼬、羚羊、犬、鯨、
海狸、熊、穴熊、猪、土竜など、内地の獣類は、いろいろ食べたことがある。だが、不遇....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
》をもたらせ、すやすやと熟睡する相好は、さながら動物図鑑の※画《さしえ》に描ける
海狸《キャストオル》もかくやと思われるばかり、世にも愛らしき眺めであった。 さ....