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海賊船
「海賊船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海賊船の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
下手人はほかにある? 白っぱくれるな! おい! ピエロ・ガールスに悪漢はちゃちな
海賊船ほどいるがね、あのいたいけな、なよなよした、可憐な東銀子のような娘を食うの....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の生長のようにではなく、植物の萠芽のように。 × 一|艘の船が
海賊船の重囲に陥った。若し敗れたら、海の藻屑とならなければならない。若し降ったら....
「海底大陸」より 著者:海野十三
部は首をふり、 「いや、これでわかったも同然ですよ。あの鉄水母というのは、やはり
海賊船なのですよ。それも近代的武器をもった潜水艦なのにちがいありません。ぼくらの....
「恐竜島」より 著者:海野十三
。もう二三百年もの昔、いやそれ以前の船にちがいない。 ヨーロッパの港々を荒した
海賊船を読者は想像してほしい。その黒い影が四人の眼の前に、にょっきりたっているの....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
と船長は呻っていたが、 「ひょっとすると、どこかの軍艦かもしれない。さもなければ
海賊船か。――で、その遭難の位置は、一体どこなのか」 「その位置は不明です。もっ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
もつい近頃のことでしたから、これも話題にのぼらずにいませんでした。で、イギリスの
海賊船が、やはり同じ波止場か船をりゃくだつしていった、とその男は話しました。とこ....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
を追っかけて、血の波を上げる鯱の群れ、海の出来事は総て大きい! 赤い帆が見える!
海賊船だ! 黒い船体が島陰から出た! 真鍮の金具、五重の櫓、狭間作りの鉄砲|檣!....
「赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
訊いた。 「実は」と本條鹿十郎は、声を低く落しながら、 「住吉の海上におきまして
海賊船を見付けましてござる」 こう云って卜翁の様子をうかがう。 「何、住吉の海....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
ぞ! 船は決して暗礁に衝突せしにあらず、先刻何物にか衝突せし響きの聴えしは、これ
海賊船がわが船に乗りかけしなり、日の入るころ水天一髪の彼方はるかに、一点の怪しき....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
しかけた船がある。船の形は商船だが船首と船尾に一門ずつ大砲の筒口が光っているので
海賊船とすぐ知れたよ。大砲を二、三発打ちかけて置いて停まれの信号をしたものさ。逃....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
賀奉行は、六浦の御先代、和泉守友純様だ」 「えッ」 「琴之丞様の父上が御指揮で、
海賊船を木更津沖まで追詰めて、竜神松五郎に自滅をおさせなさったので、それが為に五....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
のなかが見える。壁には、子供がかぶるピエロの帽子。卓には、オモチャの喇叭や模型の
海賊船。 (ようし)彼はぐびっと唾をのんだ。 眼には眼、歯には歯だ。ベレスフォ....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
つける。 およそ強奪したものはみな美しいとは英国の貴族の祖先が近東を荒し廻った
海賊船時代からの経験である。スワンソン夫人のピジャマはオックスフォード街の××高....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
りますから、これは全くはまり役です。今から千六十年ばかり前、貞観十一年に、新羅の
海賊船が二艘やって来て九州博多の海岸を掠めた時の如き、太宰府の軍人は臆病で誰もよ....
「カラカラ鳴る海」より 著者:小川未明
、血気にはやる若者たちは、そんなのんきなことをいってはいられんというふうで、 「
海賊船かもわからないものを、このままに黙ってはいられない。すぐに届け出なければ…....