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「海難〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海難の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
て到底近寄ることは出来なかった。 小船の北海丸は、浸水が早く沈没は急激だった。海難救助協会の救難船が、現場に馳せつけた頃には、もう北海丸の船影はなく、炭塵や油....
難船小僧」より 著者:夢野久作
今度のアラスカまわりみたいな難航路になると必要以上の石炭を積んでおかないとドンナ海難にぶつかって、どこへ流されるかわからないので、楕円形の船の胴体と、四角い部屋....
十二支考」より 著者:南方熊楠
月二十四日は、大島の泉津村|利島《としま》神津島とともに日忌《ひいみ》で、この日海難坊(またカンナンボウシ)が来るといい、夜は門戸を閉じ、柊《ひいらぎ》またトベ....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
港内にはいって、碇泊した。 私は上陸して、ホノルル日本領事館にいって、領事に、海難報告書を出して、避難のため、この港へ入港したわけを説明して、べつに英文の海難....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
商人が、その貧しい隣人の小屋はあらゆるかかる危険から免れているのに彼れの船だけは海難の危険に曝されている、ということを悲しむと同様に、不合理であろう。 (九四)....
運命のSOS」より 著者:牧逸馬
の屍骸だった。 この恐怖の夜の思い出は生存者が生きている限り如実に伝えられる。海難と言えば誰しも先ずタイタニック号事件を頭に上すのだ。富豪のジョン・ジャコブ・....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
めか、どっちか知らないが、図南の鵬翼を太平洋の風に張った勇士にちがいない、それが海難にあって、無人境の白骨となったとすれば、あまりに悲惨な話じゃないか、だがけっ....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
の場合と同じ三項目である。第二項が例の一件で「合衆国船舶が薪水食料を補給し、また海難の際にはその航海を継続するに必要なる修理を加えんがために、日本国内の一港もし....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
伝えを比べ、老いて敬虔なる人々のいうことを粗末にしなかったら、今ある代官殺しだの海難坊だのという伝説が、新たに来て引付いたものなることは自然に察せられる。 忌....