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海魚
「海魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
はそんなものは見付からないだろう。お目に懸れるのは、骸骨に、腐った鉄材、それに深
海魚ぐらいのところだろうよ」 「いや、必ず持って来てやるよ、はははは」 談笑が....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
女子供はそれを見つけて拾って来る。ここらは海の遠い所ですが、鳥のおかげで、案外に
海魚の新らしいのを拾うことが出来ると云うのは、何が仕合わせになるか判りません。早....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
春にかけては、ここらの水も枯れて川魚も捕れない。海に遠いところであるから、生きた
海魚などはなおさら少ない。それでも平助は毎日さがしてあるいて、生きた鯉や鮒や鰻な....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
と、あの三人は、完全に僕の指人形になってしまうのだよ。いまに見給え、あの三匹の深
海魚は、きっと自分の胃腑を、僕の前へ吐き出しにくるに相違ないのだから」とそれから....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に及んで居る。やがて月琴を弾いて盛に踊った。
夕食に鮪の刺身がつく。十年ぶりに
海魚の刺身を食う、と片山さんが嘆息する。汽車の御馳走だ。
要するに斗満も開けた....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ア(蜈蚣鯨の意)に合い十インチほど長し」とあるを見て端緒を得、ロンデレチウスの『
海魚譜《リブリ・デ・ピッシブス・マリンス》』(一五五四年版)と『水族志余篇《ウニ....
「海底都市」より 著者:海野十三
ていますよ。だってこの町では、下へさがればさがるほど魚はないんですからね」 「深
海魚《しんかいぎょ》ならいるんだろう」 「いえ、そこには第一水がなくて土と岩石《....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
話して下さい」 「だんだんあたりが暗くなります。そしてふつうの魚はいなくなって深
海魚《しんかいぎょ》ばかりになります。いろんな深
海魚は気味のわるい形をしたお魚で....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
とまとって、赤いさんごの林の間、青こけのむした大岩の間、うす紅の桜海老、紫に光る
海魚等の間を黒髪を長く引いて遊んで居る様子はこの内海をかざる花でした。けれども海....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ないから、この際益々困り物というわけだ。 この船の料理方の大和は船底のボス、深
海魚のような男であった。彼は海の浮浪児だった。子供の時に密航を企てて外国船に乗り....
「釣った魚の味」より 著者:佐藤垢石
が往々ある。それはまことに残念だ。 釣ってきた魚であれば、それが川魚であろうが
海魚であろうが、これに越した活きのいい味の立派なご馳走はないのである。 主人は....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
まで、東京の鮎釣りの人で知らぬ人はあるまい。さらにその下流の馬入川では、淡水魚と
海魚が混じって釣れる。酒匂川は、私の友釣りを生んだ場所である。箱根から流れ出る早....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
そのゴンズイというのはどんな魚かと詮議してみると、それはゴンズイ科に属する小さい
海魚で、細長い体は長さ数寸、口に八本の長い髭を具え、体の色は青黒くその両面に各二....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
》とか鮭《さけ》とかいうようなもので肉に膠分《にかわぶん》の多い種類を択びまして
海魚《うみうお》ならば背から開いて骨を抜いて塩胡椒を振りかけて一時間位サラダ油に....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
神々が舞い遊ぶ庭があったらしく、そこにも一つ沼があって、中には海草が茂り、海獣や
海魚が住み、そこの岸辺には、この世で人間の使い捨てた器具の類や木幣などが山と寄り....